発酵、食育、農業,  経済

黒皮かぼちゃ

宮崎の民謡にいもがらぼくとと言う歌がある
この中で
♪〜もろうたもろたよ!いもがらぼくと、日向かぼちゃのよか嫁じょ〜
と言う歌詞が出てくるが
 
お分かりの通りいもがらぼくとは宮崎の男性の総称
里芋の茎で出来た木刀のことを表しており、見掛けは頼もしく立派だが
中身は空洞で叩かれても痛くないお人よしの人柄を表している
日向かぼちゃは宮崎の女性の総称で
見かけは小ぶりで黒くて今一だが中身はおいしさが最高
芯がしっかりして愛嬌もあり人間味があるという意味だ
 
まさにおいしい日向かぼちゃはこれからが旬である
宮崎ブランドの黒皮かぼちゃは品種は宮崎早生1号と2号
 
黒皮かぼちゃが世に広く知られたのは1927年
延岡市出身のパイロット後藤勇吉氏が宮崎から大阪へ空輸
したのが始まりで
その上品な甘さときめ細やかさで関西地区のプロ料理人から
高い評価を受けたのがきっかけだといわれている
以来宮崎市生目地区を中心に広く伝統野菜として大切に栽培されている
 
10月頃から露地物として尾鈴地区のものが
12月頃から促成栽培のものが生目地区から出回り始める
 
最近の健康志向もありかぼちゃは女性には大人気
βカロテンをはじめとしてビタミンB1,B2,C,Eなど抗酸化成分がぎっしり詰まった
植物繊維も豊富な栄養価の高い黄緑色野菜
 
煮つけをはじめサラダ、スープ、パイなど料理のバリエーションも
和洋中を問わない相性の良さだ
特に黒皮かぼちゃは日本料理の最高級食材としても高い評価を得ている
 
さて2つ簡単レシピをご紹介
1つ目は日本菜発見で昨年3月放送されたレシピ
黒皮かぼちゃを摩り下ろし
お湯とコンソメの素と昆布茶を加えてかき混ぜ
その上にかぼちゃの摩り下ろしを入れ豆乳を入れてかき混ぜ完成
簡単ながらもなるほどの味わいだ
 
2つ目はハウス食品が宮崎応援メニューとして経済連、宮崎県の協力を得て
STEW ACTION のメニューの一つとして紹介
黒皮かぼちゃと豚しゃぶ肉のクリームシチューだ
 
今年は黒皮かぼちゃも豊作なようだ!
是非全国の家庭の食卓で黒皮カボチャで上のメニューを試していただきたい
黒皮かぼちゃを食べて家族が健康になり
そして宮崎の農業が少しでも元気になるよう願っている