福田靖(脚本家)

今時代が求めているものは脚本家だ
そんなことを映画監督の花堂純次氏が酒を飲み交わしながら言った事が印象に残っている
それほど優れた脚本家が少ないということだ
脚本家の仕事はゼネコン感覚で言えば設計兼デザイナーとでも言えるのかもしれない
 
さて前から注目していた脚本家
福田靖氏
1962年 山口県生まれ
脚本のデビューは1995年の BLACK OUT
代表作はHERO 救命病棟24時 CHANGE など
映画は海猿シリーズだ
CHANGEの最終回27%の視聴率は今でも伝説である
 
さて彼は今年は龍馬伝の脚本を書いている
期待を裏切らず予想を裏切る骨太のエンターテイメントです
と自ら言い切る福田の自信がクールだ
現代の視聴者が龍馬と係わり合いを持つことで
一緒に学び成長していく姿が素直に実感として感じられる
 
さて四十三話 『船中八策』 の脚本は見事だった
今までの龍馬の生き方と勉強の集大成として船中八策を表現した
脚本でドラマがこんなにもダイナミックに変化するのかと感動した
まさに花堂監督の言葉が頭をよぎった
 
さて船中八策を現代風にわかりやすく解説してみよう
 
■政権を朝廷に奉還する
 
■2院政の議会を設置する
 
■日本国中から有能な人材を身分に関係なく登用する
 
■開国に向け規律を立法化する
 
■憲法を制定する
 
■海軍を拡充する
 
■政府直属の親兵を配置する
 
■金銀の交換比率を海外と均一化する
 
この一つ一つを名前を挙げ教わり学んだといって龍馬が言う
「今まで出会った人、みんなから学んだ」
木戸、吉田、武市、久坂、勝海舟、高杉晋作などの名を具体的にあげ
一条ごとにしゃべっていく姿は
脚本家にものの見事に裏切られた
しかもその感動は期待以上のものだ
まさに龍馬伝の集大成とまで言える脚本である
 
新しい日本の姿を明確に具体的に表したビジョン
これが新政府綱領のベースとなり
明治ですべて実現することとなるのである
まさに龍馬の大仕事は船中八策の策定だと言い切れるのかもしれない
 
さて龍馬暗殺は最終回 11月28日
福田の脚本は暗殺をどのように描いているのだろう
今まで誰も描ききれていない暗殺者は誰か?
悔しいけれど、また心地よい裏切りを期待している