フランスの決断、日本の曖昧

フクシマが世界の原発の認識を変えたことに
誰も異論がある人はないだろう
 
こんな中フランスのドービルで開催されたG8サミット
議長国フランスのサルコジは危機感を持っていた
フランスはエネルギーの75.2%を原子力に頼る原発大国
しかも世界的な原子力企業も数多い
世界の原子力発電の動きが後退したら大変なことになる
サルコジの行動は素早かった
事故直後、菅首相を強引に説得し訪日
最大の支援をするとアピール
切り札はアレバだった
世界NO1のアレバの汚染水の浄化技術をフクシマに活用させた
水面下では汚染水1万トン=1兆円とも言われるビッグビジネスだ
 
サミットではドイツのメルケル首相が
フクシマは私の考えを変えたとして
原発から再生エネルギーの活用を表明
原発0のイタリアも追随した
ただこの両国の弱みはフランスから電力を供給していること
そのため強気には出れない
ロシアは原発推進
アメリカ、イギリスは原発共存に軸足を置いた
菅首相の発言は安全強化と再生エネルギー活用という
サプライズのない発言で自らの存在感を薄めてしまった
 
何かが足りない
そんなイメージを今回のサミットで感じた人は多いだろう
それは中国の不在だ
世界の経済大国第2位に躍進した中国の注目度と
発言の影響力は日々増してきている
中国のいないサミットの結論は世界のトータルとして見えてこないのが実情だ
 
ここで原子力発電の世界の数を見てみよう
(日本原子力産業協会調べ)2011年1月1日現在
 
          運転中     建築中      計画中     
アメリカ      104      1         8
日本        54       4         11
中国        13       30        23
フランス      58       1         0
ロシア       28      11         13
英国        19
ドイツ        17
イタリア      0
インド       19      8          4
 
この数字は的確に世界のエネルギーの今を表している 
原子力発電は今やBRICsと言われる成長国に欠かせないもの
になっているということ
それをサミットで一まとめに結論を出すものではないということがよくわかる
 
3,11以降、私の個人的考えも劇的に変わった
地震国日本にとって原子力発電は諸刃の刃
しかもひとたび事故が起きた時の責任、補償、放射能の影響を考えると
国民にとって無限の広がりの怖さがある
よくわかったことがある
この事故で日本は一緒だということだ
広いと思っていた日本は外人から見れば地図上では小さい国、点なのだ
点のどの場所で起こっても日本なのだ
その影響は計り知れないのである
 
当面の共存は仕方がないが、将来的には原発は徐々にダウンしていかなければならない
そのためには再生エネルギーの強化
そのなかでも特に中心となる太陽光発電の国策の推進が最重要課題
そして国策の肝は全量買い取りを20〜25年続けることだ
これがないと民間の太陽光発電の開発に力が入らない
原子力発電は安全性強化のために価格はどんどん上がり
火力発電も燃料の高騰のため価格は上昇する
逆に技術力の推進で太陽光発電は低下が期待できる
2010年にはアメリカのデータだが原子力発電と
高いと言われていた太陽光発電のコストが逆転したという資料もある
日本の英知を集めれば太陽光発電のコストはまだまだ低下し
間違いなく十二分に日本全体を賄える時代がくると考える
 
フクシマの事故の教訓と日本の英知を結集し、技術革新で
できるだけ早く再生エネルギー(太陽光発電)の成果を出し
世界で一番早く再生エネルギーに舵を切る覚悟を
見せること、そしてその成果を世界に普及させること
それが世界における日本が果たすべき役割だと確信する