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なでしこの花が咲いた!

海外メディアは日本とアメリカの決勝戦に
興味深い読みをしていた
 
ドイツサッカー雑誌 キッカーは
なでしこにも十分優勝の可能性はある
そのサプライズを演出する選手は 澤穂希(32歳)
日本のスタイルを象徴する選手だと・・・・・・
 
アメリカのスポーツテレビ局 ESPNは
サッカーはフィジカルだけではなく
本来情熱的で精神的で正真正銘,戦略的なものだ
日本とアメリカの決勝戦は
技術の日本VSフィジカルのアメリカとして
世界の注目を集めていると
 
さあいよいよ決勝戦が始まった
日本は過去20年間にアメリカに対して3分け21敗
日本にとってアメリカは全く歯が立たない大巨人であった
 
前半アメリカがグングン押す
圧倒的なアメリカペース
1つ間違うと2.3点入ってもいいようなシーンの連続だ
特にワンバクのゴールバーに当たったシュートは強烈だった
なでしこジャパンは良く耐えしのいだ
 
後半アメリカ、13番のアレックスモーガンが入った途端
リズムとスピードが出てくる
アレックスモーガンは次の米国をしょって立つ22歳の美人フォワード
この俊足のモーガンに一点を取られたが
相手のミスに付け込んだ宮間のシュートでなんとか追いついた
 
延長前半
またもやアレックスモーガンから始まった
モーガンのセンタリングにワンバグのヘディングが綺麗に
ゴールに突き刺さった
まさに貫禄のシュート
もはやこれまでと思った人も多かったと思う
私もその一人だった
それほどまでにアメリカの世界NO1の実力を見せられた
負けたと思った!!
 
延長後半
時間が無くなっていく
しかしなでしこはあきらめない
粘り腰でとことん食い下がる
終了3分前のコーナーキック
ここからがなでしこの真骨頂だ
世界が驚く奇跡が始まっていく
宮間のコーナーキックに澤が素早く飛び出し反応した
難しい玉だったがボールに向かって走りながら右足でキック
澤の得意のするキックスタイルだ
電光石火の技ありのシュートがゴールを揺らし、どよめきが4万9千のスタジアムを包み込んだ
 
フィジカルで上回るアメリカも前半飛ばしすぎと
追いつかれた焦りのためRK戦に緊張感が漂う
 
かたや佐々木監督は円陣を組んだ
ここで監督の選手操縦術の巧さが光る
満面の笑顔でこう言ったという
2度も追いついてPKなんて儲けものだろう
楽しんでこいと
 
この時点で心理的に日本の勝利があったのかもしれない
アメリカは緊張と海掘あゆみのファインセーブに3-1と
いいところなく敗れたのである
 ワンバグは試合後のインタビューで日本はいつもと違うなにかが
押していたような気がすると
サッカーの神様は
この女子ワールドカップ2011で
サッカーはフィジカルでもなく技術でもない
最も大切なのは「心」だと言うことを示したかったのかもしれない
 
佐々木監督は
ちっちゃな娘たちが粘り強くよくここまでやったと褒め称えた
澤選手は試合後サッカーの神様っているんだと言ったという
7月18日は日本にとっても世界にとっても歴史的な日として後世に語り継がれる日になった