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我々は電話を再発明する(スティーブ・ジョブズ)

IT王国という国が全世界にあるとしたならば、その国で彼は

大統領をも超越するカリスマ的存在だった。 

そんな唯一無二の存在、ジョブズ氏。 
その大きな星が2011年10月5日ついに消えてしまった。
ジョブズ氏はオレゴン州リード大学に入学するが、家庭の貧しさで
半年で退学。
様々なアルバイト、インド放浪をする。またこの頃、日本の禅にも
大変興味を示していた。

そして1976年20歳で、実家の倉庫で友人達とアップルを創業した。
ジョブズ氏も普通の若者であり、悩み苦しみぬいて創業していった
ことも忘れてはならない。

既成概念をことごとく破るマックの製品づくりがスタート。
世界で初めてマウスで操作するパソコン。
システム自体の斬新さ、知的でクールなデザイン。
時にクリエイター、デザイナーで大評判となり一気にシェアを
伸ばすが、1985年経営陣との対立でアップルを去ることになる。

そして1997年アップルが危機的状況に陥ったとき、
最後の切り札としてジョブズ氏が復帰する。

iチューンの音楽配信サービスで、ポケットに音楽を、という新しい
ライフスタイルを発表し、全世界の支持を得た。
2004年にすい臓がんの手術を受けてからはジョブズ氏の
発明魂が加速していく。

そして『我々は電話を再発明する』として発表したi-phoneは、
今までの携帯キャリアが予想もしなかった独創的なタッチパネル方式で
世界を驚愕させ、消費者に熱狂的な支持が一気に全世界に拡がっていく。
亡くなった翌日、i-phone4sが発表されたが、市場では5では
なかったことにがっかりしたメディアが多かった。

ジョブズ氏は死の直前にパソコンはなくなり、
すべてはスマートフォンの時代になると言っていた。
もう彼の頭には将来のイメージした製品が明確にできあがって
いたはずだ。

次のi-phone5はカリスマジョブズの意志を受け継ぎ、どのような
革新性とサプライズをもたらしてくれるのだろうか?
それはマックユーザーのみならず一般の我々にとっても期待が
大きいだけに楽しみでもあり、不安でもある。

2005年スティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学で
講演した一文がとても印象に残っている。

『死は生の最高の発明だ。
 新しさを作るために、古きよきものは消えるのだ』

感動を夢をありがとう。
安らかにおやすみください・・・。