,  発酵、食育、農業

マンゴーの花

宮崎完熟マンゴーのルーツ
西都の曽我さんのマンゴーの花を見に行ってきた
昨年は収穫が終わってからの10月、11月の天候が不順で
日照時間が少なかったのでちょっと心配とのこと
まだ3分咲きの頃だったが2月10日過ぎには
満開になるようだ


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ミツバチが受粉している       花が満開
 
マンゴーが実をつけるためにはミツバチに花粉を運んでもらうことが必要だ
受粉で活躍するミツバチはリースで対応していると言う
1箱6000~7000匹入っている
それを曽我さんところだと大体20箱リースで使うと言う
ミツバチが活躍するのはハウス内の温度が20~25度ぐらいが適温
寒い冬の間はマンゴーの花とミツバチの受粉の季節でもある
 
一番頭が痛いのは燃料の問題
マンゴーのビニールハウスでは
冬の寒い間は25度に保たなければならない
そのため燃料で暖房を24時間行う
燃料費が相当かかるのだ
昨年と今年を比較すると燃料の重油が何と1.5倍に高騰している
ハイブリッドのエコの機械も入れているが
5割アップだとどうしようもない
これだと普通のマンゴー農家はお手上げだ
しかも燃料価格が安定すると言う、先の見通しが立たない
それを考えて暖房の時間や温度を落とすと
あの甘さのマンゴーには絶対ならない
だから頭が痛いとおっしゃっていた
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野菜のピーマンは20度、きゅうりは15度ぐらいの温度は必要だという
燃料高騰は宮崎の農業にとっては死活問題でもある
 
そして震災からすべてが変わった
日本中がお金を使わないようになってきた
不安だと財布のひもも締まるのが怖いと・・・・・
そのためマンゴーの価格は上げるわけにはいかないだろうと
 
今まで農業設備の工事費の半分は
補助金が昨年まで出ていたが
今年は震災復興のほうにお金をとられてこちらのほうには回ってこない
だから宮崎では設備を増やそうと言う農家がほとんどいない
 
まあ先の暗い話ばかりしてもしょうがない
前向きに頑張るだけと曽我さん
相変わらずの西都弁丸出しだがとっても味のある人だ
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とっても仲の良い夫婦 (曽我さんと久子さん)
12月に鎌倉で親戚の結婚式があり
ついでにご夫婦で東京・奥多摩の小沢順一郎社長の澤乃井に行かれたそうだ
遠かった~
でも山の中の文化蔵で良かったと楽しそうだった
小澤さんからも曽我さんが来たよーと私に連絡があり
大吟醸を楽しむ会を続けているおかげで
こんな暖かい人間関係