雲海テラス

宮崎で雲海というと、
高千穂の国見ヶ丘から見える風景として
全国的にも有名だ
早朝山の上から見下ろす風景は
雲の海に山々が島のように浮かんでいるように見える
さて今日は北海道の雲海の感動の話をご紹介したい
 
北海道のアルファトマムリゾートは1983年10月にスキー場とホテルが開業
1989年にはゴルフコースや高級ホテルのタワーなども増設
バブル崩壊後急速に経営が悪化し
1995年5月に自己破産し
2004年に星野リゾートが運営に着手した
私もバブル期にトマムを訪れたが
北海道の田舎の占冠村に
これほど大規模なリゾートがあることに驚くとともに
はたして採算が取れていくのだろうかと疑問に思った場所でもあった
(星野リゾートの事件簿から) 
もともと地元で畜産業を営んでいた伊藤修さんも
トマムリゾートに入りゴンドラを担当していた
経営の激変に期待と不安を覚えながら星野リゾートの社員となり
改めてトマムの牽道部門の責任者になる
さてトマムリゾートが星野リゾートになり変わったことは
売り上げ重視、コストカットから顧客満足度が最大の目的になったことだ
ほかの星野リゾートから来た社員は
会議でもメールでもズバズバ自分の意見を言う
社長の星野も平然と冷静に議論を続けていく
 
星野社長の言葉がきっかけとなった
顧客満足度向上のために夏に何かできないか?
伊藤氏は悩んだ
本来ゴンドラ部門は裏方だ
夏を前に、ゴンドラ山頂駅のメンテナンス作業をしていた
地元で生まれ育った伊藤氏は早朝の雲海が大好きだった
見慣れたいつもの風景が変わって見えた
お客様が喜ぶ顔が頭の中をよぎった
お客様にこの眺めを見せたいなあ・・・・・
チームも賛成してくれ2か月間の話し合いで課題を解決していった
接客  レストラン部門に自分たちが研修に行く
業務  再度効率を考えて手順を変える
早朝準備 みんなの協力で取り組む体制を半ば強引に作った
2005年ゴンドラ山頂駅で早朝カフェの営業開始
お客が来るのか皆ドキドキだった
しばらくするとお客が次々とやってきた
嬉しかった
この日は残念ながら雲海は見れなかった
しかしお客様は早朝の心地よい風景を楽しんでいた
お客は途切れることがなかった
 
2か月の間に5000人が集まり大成功のテスト営業となった
2006年夏には雲海テラスと命名して売り出した
2007年夏には17000人を呼ぶ大ヒット企画となった
2008年からはレストラン部門も加わり軽食を出すサービスを実施
サービスはさらに進化する
毎日の雲海予報、
ゴンドラ乗車券を雲海の風景の絵葉書に
山頂の雲海ポストに入れると無料で郵送してくれる
2009年には もう一泊、もう一度大賞 を受賞した
 
大好きな地元の見慣れた風景が視点を変えることで
観光活性化のシードとなり観光資源として大きな花を咲かせた
宮崎の雲海こそ見習うべき、とても良い話である