ジムトンプソンの情熱

1906年生まれのアメリカ人がタイをこよなく愛し
タイシルクと言う伝統文化を洗練されたものに仕上げ
世界中にタイシルクと言うブランドを知らしめた
 
その人の名前はジムトンプソン
一度は聞いたことがあると言う人も多いかもしれない
第2次世界大戦前までは建築家としてアメリカで働いていた
34歳の時にアメリカ陸軍に志願してヨーロッパで従軍した
第2次世界大戦終了直前にタイへ・・・・・
情報将校としてタイに派遣され退役するまで
バンコクに勤務しオリエンタルホテルの経営などを手掛け、タイに永住した
特にタイシルクの手織りに興味を持ち
私財をなげうって普及に力を注いだ
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建築だけではなくデザイナーや染色家としての才能も豊かで
彼独自のプリント模様のタイシルクを生み出し、
タイシルクを世界的なものに広げていったいわばタイシルクの王様ともいえる
 
ジムトンプソンは1967年3月26日に
マレーシアのキャメロンハイランドで休暇中に
忽然と失踪した
その行方はいまだ誰にもわからない
松本清張はこの事件をヒントに熱い絹と言う小説を出した



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彼が住んでいた家がバンコクのナショナルスタジアム付近にある
街の中心地でありながら緑が豊かでほっとできる空間だ
入場料は300円程度だが
じっくりとみる価値がある
ジムトンプソン氏は住まいをを見ると建築家としての才能だけではなく
アジア美術の収集家としても独自のセンスを感じることができる
入り口に仏像が飾ってあったが
昔の仏像は頭に宝が隠してあったようで
そのために頭がないのだそうだ
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ダイニングのテーブルは麻雀の机を2台くっつけたもの
椅子は彼のオリジナルのデザインである
リビングからは大きなねむの木が見える
大きなねむの木の向こうは運河になっており
運河の向こうでシルクを織らせ運ばせていたのだそうだ
そんなことを考えると
この家から見るタイの風景はなおさら感慨深い
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書斎だけは彼が毎日夜遅くまで仕事をしていたので
あの時代でもクーラーをつけていたようだ
ある部屋には真正面に古伊万里の焼き物が展示されていて
アジアのいろんな国々の美術収集品のセンスの良さも
存分に味わえる
豊かな緑と建築家のたぐいまれな才能とセンス
 
タイシルクにかけたジムトンプソンの情熱を時を超えて感じることができる
バンコクに行かれた際は
一番お勧めの癒しのスポットである