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食の都・庄内の在来野菜

宮崎から羽田経由で庄内へ・・・・
空から眺めると水田地帯が見渡す限り広がり
庄内浜の穏やかな日本海が見える
そして遠くには羽黒連山の山々
まさに海と山と大地の恵みがぎゅーんと詰まった食の宝庫が庄内だ
 
今回は宮崎で食のイベントを行う奥田シェフとの打ち合わせがメインだが
奥田さんには庄内の在来野菜もぜひ見たいとお願いしている
レンタカーを借り
早速アルケッチァーノへ
場所は鶴岡駅からも20分ほど離れていて
お世辞でも良い場所だとは言えない立地のレストランだが
2時過ぎとはいえ駐車場も大混雑のお客さんの数
相変わらずの繁盛ぶりだ

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奥田さんを訪ねると隣のイルケッチァーノへ案内される
山形放送の取材の真っ最中
在来野菜を使ってのイタリアンの収録・・・・
お店を初めた当初からのおつきあいをしている放送局だとか
そのほか朝日新聞の取材
色んなお客さんがいらっしゃって声をかけるのも気がひけるほど
 
テキパキと処理されてさあ行きましょうと奥田シェフ!
あねちゃと言う産直の店です
トタン屋根の古ぼけたお店だがこの店が侮れない
在来野菜を早く安く集める店として注目されている
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奥田さんの東京のサンタンデロもこの店から野菜を取っているほど
かんぴょうの原料となる夕顔
みずき
だだちゃまめ
この豆がおいしかった
香りが良く栗のようにほくほくとした食感が際立っている
など面白い野菜が充実している
 
秋になるとまだまだいろんな野菜が出回ってくるらしい
藤沢カブ、平田赤ねぎ、温海かぶ、小真木大根、平核無(ひらたねなし)
このお店にはまた来たいと思う
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次は在来野菜の代表的な藤沢カブの生産者のところへ
朗らかで明るい後藤勝利さんは71歳
元気だ!!
後藤さん夫婦は平成元年近所の渡会さんから
絶滅寸前の藤沢カブの杯一杯の種を託された
それを24年間懸命に守り育み育ててきたのが後藤さんだ
山奥の水はけのよい場所で伝統的な焼畑農法によってつくられてきたカブ
焼畑を見せてもらった
種を蒔いたばかりだと言う
焼畑の一角にアルケッチァーノの看板もあった
在来野菜の生産者との深い信頼関係こそが奥田さんの料理を表している
奥田さんがいなかったら藤沢カブはここまで守れなかったと
後藤さんが笑顔で言う
原木を切り焼き畑に火をつけ種をまく
その過酷な作業をほとんどご夫婦でされている
 
藤沢カブは傾斜地で栽培されるため
穏やかな九の字に曲がり
上は薄いピンク、下は白の愛らしい形だそうだ
パリッとした歯ごたえとみずみずしさ
柔らかな甘みと独特の辛味が特徴らしい
残念ながら今回の宮崎の食の会には間に合わない・・・・
これは次回の楽しみにとっておこう
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藤沢かぶのイラストのお皿が可愛い
さてイルケッチァーノに帰って打ち合わせ
奥田さんが日本酒のテイスティングをしっかり・・・・・
そして宮崎から持って行った食材のチェックも行い
ほぼ宮崎の食の会の酒メニューと料理メニューの組み合わせが決まった
9月23日は是非ご期待ください!
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