無制限と言うキーワードの金融緩和

政府がここまで経済にかかりあう時代が
いつの時代にあったのだろうか?
いつの間にか金融緩和のキーワードは
無制限と言う言葉になってしまった
資本主義経済とはこんなことではなかったはずだが・・・・・
 
さて世界の9月の金融緩和の決定を見てみよう
ECBのドラギ総裁は8月2日に
ユーロを救うためには何でもすると表明していた
その約束通り
9月6日の理事会でドラギ総裁は
南欧国債(残存期間1~3年)を無制限に買い入れることを表明した
 
ECBは2011年12月、2012年2月と
100兆円にものぼる2回のLTROの市場への資金供給も
その効果は3か月ほどしかもたなかった
 
今回の決定はまさにドラギ総裁の最後ともいえる
ユーロ市場を安定させるための不退転の決意なのだが・・・・
手詰まり感だけが強い印象だ
 
かたやアメリカのFRB
毎月400億ドル(約3兆2000億円)の住宅ローン債権(MBS)を
無制限に買い入れることをバーナンキ議長が9月13日表明した
雇用改善が見込まれるまでは続けると言う決意だ
 
QE1,QE2で約200兆円の国債を買い入れた効果も
市場では限定的であったとの評価しかない
 
日本銀行は9月19日
資金買い入れの基金の総額を10兆円増やし
80兆円としたが買い入れの期限を2013年末まで延長したことにより
実質来年の政策であり、見せ掛けだけのおつきあいの金融緩和となった
市場は一日だけの円安という結果を残した
 
この欧州、アメリカ、日本の金融緩和で
世界の株式市場はリスクオンの状況で堅調だ
アメリカは5年ぶりにリーマンショック以前の高値を奪回
フランクフルト市場も
2008年1月の高値に迫る勢いである
 
しかし冷静に考えてみよう
資本主義のいつの時代に
これだけ政府が市場に莫大な資金を投入して
金融緩和した時代があっただろうか?
逆の観点で見ればそれだけ世界経済は行き詰って来ているともいえる
アメリカのQE1,QE2の200兆円、ヨーロッパ LTROの100兆円
アメリカのGDP約1200兆円の6分の一と言う規模
ドイツ・フランスのGDP  約500兆円の5分の一と言う規模
総額300兆円と言う巨額でも効かなかった世界経済の現実がある
その上でのさらなる金融緩和だ
 
行き過ぎた金融緩和の反動は
必ず大きな津波となって市場に押し寄せてくる
今回の金融緩和もその場しのぎの時間稼ぎでしかない
世界の株式市場は暴落と言う断崖絶壁の上に立っていることを忘れてはならない
暴落のカウントダウンは
イタリア、スペインの国債利率の次の上昇が始まった時がその合図となる
今年の秋は、歴史的にも忘れられない秋になる予感がしてならない