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いぶし銀の15勝(ヤンキース・黒田投手)

イチローが39歳、松井が38歳というと
黒田37歳の今年の活躍の凄さが理解できるかもしれない
地味な選手だが私は黒田の心意気が大好きだ
 
9月28日 ヤンキースの黒田投手は
ブルージェイズ戦に先発
5回3分の1を投げて10安打を打たれながらも2失点にまとめ
自己最多の15勝目を挙げた
内容がどうのこうのと言うよりチームが勝てたことが大きいと
黒田は語った
少しここ何試合は疲労が目立っているが
強じんな精神力は黒田の持ち味でもある
 
最後の野球人生
ヤンキースを決断したのは広島に戻るつもりだった心より
ヤンキースでのワールドシリーズ制覇と言う夢の方が強かった
ただそれだけだ
愚直なまでの生き方に共感を覚える
 
さて現在のニューヨークヤンキースの投手の内容を見てみよう
 
投手       イニング       勝敗       防御率
黒田博樹    212、3分の2     15勝11敗    3.34
CCサパシア   192          14勝6敗     3.42
フィル・フューズ  186、3分の2    16勝13敗    4.10
イバン・ノバ    170、3分の1     12勝8敗    5.02
 
数字を見るだけでも
今年のヤンキースのエースはサパシアではなく黒田である
37歳という年齢、一年契約と言う条件の中で
素晴らしいタフネスぶりだ
先発は32試合とフル回転
投球回数は200イニングを超え
メジャー時代での未知の領域に突入している
 
ジラルディ監督は黒田の冷静さと制球力には舌を巻いている
いつも並はずれた仕事をして入れると
 
しかしシーズン当初はあまり芳しい成績ではなかった
開幕から最初の9試合は3勝6敗 防御率 4.56
と厳しい結果になっていた
転機となったのが5月27日オーランドでの
アスレチックスとのゲームだった
2-0の完璧な勝利
ずれていた感覚が元に戻った瞬間でもあった
黒田は生き返った
7月には5勝1敗の成績
まさしくノーミステリーと言う評価通りだ
ニューヨークのファンは今 黒田の気迫と制球力
そして高い志に魅了されている
 
いよいよ黒田が目指したワールドシリーズでの世界制覇の道がスタートする
ドジャース時代ポストシーズンで投げた経験もプラスになる
野球一筋に打ち込む黒田の姿は
修行僧や孤高の侍にも見える
一人の日本人として黒田の存在を何より誇りに思う