経済

変貌後の世界

ダボス会議の今年のテーマは
変貌後の世界
Gゼロの世界を象徴しているように見える
2013年安倍首相はアベノミクスで世界から注目を浴び
オリンピック誘致決定でリーダーの務めも果たし
円安と株高で国内支持率も堅調
向かって敵なしという状態だ
ダボス会議では日本人で初めてという基調講演に招かれ
規制緩和に取り組む姿勢を
誰もドリルには無傷でいられないと表現し
高評価を得た
まさに世界の注目を一身に浴びている日本人である
さて イアン ブレマー氏が1月に2014年の10大リスクを発表した
Gゼロ現象が加速していくと言う
経済は比較的安定しているが、地政学的なリスクが大きいと指摘した
第一位は同盟国の米国離れ
アメリカの中東政策のミス、スノーデン問題、議会の機能不全など
アメリカの外交政策は理解されにくくなっている
アメリカと同盟国関係にあるJIBs(日本、イスラエル、イギリス)
選択の余地がないので、今までと同じだが
ドイツ、フランス、サウジアラビア、ブラジルなどは
アメリカ発の問題に影響を受けたくないために徐々にアメリカと距離を置き始める
第2位は新興国のデモ
ブラジル、コロンビア、インド、インドネシア、南アフリカ、トルコ
等が今年選挙の年となる
国民の不満が抗議行動に直結するリスクがある
最近のタイのデモなどを見ても新興国のリスクには注意が必要かもしれない
第3位は新中国
新中国は国内問題から目をそらすため
国民の不満のはけ口として反日感情を利用する
尖閣列島問題は日中問題の序章なのかもしれない
世界の多くの人が懸念している最大の問題は日中関係なのだ
アメリカのリーダー国からの没落、新興国の危うさ
そして日中関係の緊張
日本はその中でどう対応していけばよいのか?
国内問題も問題山積
消費税増税の後の経済、規制緩和の方策とスケジュール、少子高齢化
第3の矢の成長戦略
ある外国人エコノミストが
紙幣は増刷できるけれど労働は増刷できないと・・・・
順風で今まで航海してきたアベノミクス丸は
変貌後の世界で日中関係、国内では成長戦略と増税など
新たな試練にさらされるだろう