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しゅみの会

松下さん主催のしゅみの会(お燗酒)が
5月11日 宮崎観光ホテルディアマンルージュで開催された
今回の参加蔵元は12蔵元の皆さん
 
酒は純米、燗ならなお良し
純米酒の父ともいえる上原浩先生が
純米酒を極めるの本の中でこのように書かれている
 
人に酒について聞かれれば、私はいつもそう話してきた。
春だろうが夏だろうが、私は純米酒に割水をかけて
ぬる燗にして飲む。
こうして飲めば口当たりが柔らかくなり、ふんわりとした旨味が拡がり
酒に合う料理の幅もうんと広がる。
燗酒は胃壁からの吸収が早く、心地よく酔って酔って行くから
飲みすぎることも少ない・・・・・・
・・・・・・・・生産者がしっかりとした純米酒を作り
それを消費者が燗にして飲む。
その日本酒本来の在り方を見直すことが、結果的に
日本酒の未来を拓くことにつながると思うのだ
 
こんな想いを同じくする蔵元 12蔵の参加です
 
金の井酒造   綿屋        (宮城県)
萩野酒造    萩の鶴、日輪田  (宮城県)
須藤本家    郷の誉れ  山桜桃  (茨城県)
神亀酒造    神亀         (埼玉県)
大矢孝酒造    昇龍蓬莱    (神奈川県)
川西屋      隆         (神奈川県)
森喜酒造場   るみ子の酒    (三重県)
田治米合名会社  竹泉     (兵庫県)
向井酒造     京の春、伊根満開  (京都)
秋鹿酒造      秋鹿      (大阪)
諏訪酒造     諏訪泉    (鳥取県)
旭菊酒造     旭菊    (福岡県)
 
大吟醸で楽しむ会でおなじみの
神亀の小川原社長、郷の誉れの須藤社長、るみ子の酒の森喜社長も
参加と言う豪華な布陣だ
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ユニークなのはツマミを持って行けば
それに合うお酒を蔵元がセレクトしていただけること
しかも料理だけではなく
最後のデザートのスウィーツでもOK
 
フレンチ料理と燗酒を楽しむのも意外で美味しい
特に和牛赤ワイン煮込みとお燗、海老グラタン、雲丹のクリームパスタと
お燗の組み合わせは予想以上のばっちり度
 
お酒のなかで今回とても気に入ったのは
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隆の13年古酒
500mlで5000円の限定品
円熟したまろやかさが何とも言えない
これだとガトーオペラなどのチョコレートのデザートにも合うし、
焼肉にも最適だと露木さんが言われていた
 
そして秋鹿の純米 クレマンドノゼ2004
山田錦を60%で多酸酵母で醸し10年寝かせたもの
ラベルも秋鹿の新境地を思わせる
日本酒度は-9度の甘さ
これもデザートにはぴったりだ
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純米酒の王道を歩む蔵として有名な神亀の小川原社長は
とにかく良い米をと求め続けて
15年前からは有機栽培の酒米を使いはじめましたが
仕込んでみると、発酵の経過も、酒の生命力も全然違う
「酒は米から」という事実を再認識することになりました。
さらには、時間による熟成が加わることで
酒の味はさらに豊穣なものへと開花していきます  と話されていた