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ごきげんようという魔法

少し寂しい
それと言うのも花子とアンの朝ドラが
9月で終了するからだ
視聴率も絶好調を維持
平均22%以上の数字をキープしている
 
花子と白蓮の女性の友情をテーマに
赤毛のアンの日本語版誕生までを描いている
吉高由里子の花子も着物姿がとてもなじんでいたし
仲間由紀江の役者としての存在感も大きかった
 
それでけではなく
戦前の日本の礼儀正しさや言葉使いなど所作の一つ一つに
改めて今の日本には薄れてしまった良さもしっかり感じることができた
それ以上に
様々な魅力的な男たちの脇役ぶりも良かった
 
架空の人物だったが
幼馴染の朝市の一途に花子を想う心が印象的だった窪田正孝
花子を愛する爽やかな夫、村岡英治を演じた鈴木良平
そして白蓮との結婚から離婚と波乱万丈の石炭王の加納伝介
を演じ一躍人気者となった吉田鋼太郎
 
朝市が英治を花子はあんたじゃないと駄目じゃ!
と説得するシーンには感動した方も多かったはず
加納伝介が白蓮に対して
お前のために払うお金と思うたら
惜しうことはない  
と決めたセリフはかっこよかった
など様々な名場面が蘇ってくる
 
しかしこの連ドラは最後の美輪明弘の言う
ごきげんよう、さようならの言葉に尽きるだろう
個人的には最初は少し美輪さんの声は
聞き取りにくく感じていたが徐々に慣れてきた
美和さんのごきげんようは日々の物語のTPOに合わせ
ごきげんようのトーンが微妙に違う
そのトーンの違いが感じられとても良かった
 
ごきげんようは響きが優しく
人に会った時、別れた時に両方使える言葉
良いことがありますように、幸せでありますように
と相手をふんわりと気遣うオールマイティの言葉だと美輪さんは言っている
ごきげんようと言う言葉の魔法で
毎日を元気に過ごせた人たちも多かったはず!
 
美輪さんの代表的な歌といって良い
愛の賛歌が使われたシーンも印象的だった
この場面でこの歌を使う
最初から脚本家の中園ミホさんは決めていたのだと言う
白蓮が駆け落ちをして宮本龍一と抱き合うシーンには
まさしくピッタリの歌だった
 
さてドラマは終盤
赤毛のアン出版の印刷会社の社長は茂木健一郎
これも想像するだけで面白そうだ
最後にどのような形でタイトルがどんでん返しで決定され
出版されていくのか
興味は尽きないが、数々の思い出と共に
花子とアンもいよいよクライマックスだ
 
最後にNHK  SWITCH の番組の中で脚本家の中島ミホさんが
言っていた言葉が気にかかっている
戦争に突入していった日本から敗戦を9月の連ドラは描いていますが
なんだか今の日本に似ているような気がする