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浜浜対決

4月13日BSフジのブライムタイムで夜8時から10時まで
徹底討論アベノミクスと題して
浜田宏一内閣官房参与(イエール大学教授)と
浜 矩子(同志社大学大学院教授)との討論が行われた
 
アベノミクスの理論的支柱であり
政府の大久保彦左衛門のような存在の浜田氏と
国が金融緩和政策をやるべきではない
アベノミクスをアホノミクスといってはばからない浜 矩子氏
2人の討論は非常に興味深かった
 
円安が進み株高が進んでいる
この現状をどう思うか?
 
浜田氏
市場にお金が増やしたことにより、株高になり
実体経済も良くなってきている
 
浜 矩子氏
金融緩和や円安でしかも株髙からスタートするのは邪道だ
しかも今の日本の経済実態を反映していない
 
まずは金融緩和、円安で株高、そしてGPIF、日銀のETF購入などで
株高を演出しているように見える
これは官製相場ではないのか?
 
浜田氏
株高で実体経済もかなり良くなってきている
安部政権になり100万人ぐらい雇用が生まれている
これはいまだかってなかった事だ
そのことをよく理解して欲しい
 
浜 矩子氏
政府主導で株高に導く政策自体が間違い
毒をもって毒を制す政策はやってはいけない
中身が伴っていない株高だ
景気回復の実感が国民の大多数は感じていない
 
円安に関してはどうか?
 
浜田氏
金融緩和がうまく働いているが
購買力平価からするとかなり円安に進んでいる
大体購買力平価から見ると日本の円は一ドル100円~105円程度だろう
 
浜 矩子氏
なぜここまで円安に誘導しなければならないのか?
全く理解できない
どんどん円安を目指すという政策こそ時代錯誤
アメリカは債務大国、日本は債権大国
債権大国の通貨は高くなるのが当然で
マッチしない方向に流れていることが良くない
 
黒田金融緩和から2年たって
物価上昇率が目標の2%が0%
しかも企業の機械受注が減ってきている
これはなぜか?
 
浜田氏
アベノミクスの第3の矢が働いていない
日本がとめているからだ
日米の法人税が一番高い
消費税よりも法人税が大事だ
これは内閣が決断すればすぐ出来る
これを下げれば良くなると考える
 
この討論はどちらも持論を展開するだけで
かみ合わなかったが見るほうとしては
どちらの立場もしっかり理解できたように思う
浜田氏が購買力平価で見ると妥当は100円から105円の発言は
大きなサプライズとなった
金融緩和からはじめての政府筋から出た円高誘導の発言となった
また浜 矩子氏に対してあなたの書かれた国債暴落、ハイパーインフレなど
起こっていない
あなたは狼レディだとの発言に
冷静に対応していた浜 矩子氏の大人度も気持ちが良かった
 
アベノミクスもそろそろ剣が峰に来ているように思える
浜田さんすら第3の矢の規制緩和が不十分だという意見だ
浜 矩子氏の予想はたしかに現在はずれているが長期的には正論だと思う
さて皆さんはアベノミクスに対してどちらの立場が正しいと感じられますか?