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未体験の混沌

G0後の時代の本の著者でもあり
世界の10大リスクでも知られている
イアン・ブレマー氏が12月3日モーニングサテライトの
番組インタビューに答えた
注目すべき発言があったので紹介したい
 
2015年は欧州の政治リスクが大きかった
ナショナリズムの台頭に加え
中東情勢が波及し、一層欧州不安になった
一番の想定外は
原油の劇的な下落
これによりサウジアラビアなどの産油国が打撃を受けた
 
これからは
アメリカが率いてきた世界的秩序は終わり
私たちが知らない、より混とんとした世界になる
そしてさらに地政学的リスクは拡大していく
 
世界で唯一グローバルな経済戦略を持っている国は
アメリカではなく中国であると断言する
中国は改革のペースを成長が上回り
国家管理資本主義と自由主義経済が融合した
ハイブリッド型になる
 
世界も自由主義経済は終わり
国家資本主義と自由主義経済のハイブリッド型に移行していく
 
ブレマー氏の指摘通り
まさに今の経済は各国中央銀行の金融緩和という管理経済になりつつあり
今までの資本主義とは別の顔を見せている
国家がハンドリングをしなければ経済が成り立って行かない
そのこと自体が異常なのだが・・・・
 
最後に日本の中国に対する姿勢は・・・・
 
中国と競争することを考えてはいけない
日本が目指すべきはシンガポールのような国だ
シンガポールは欧米よりの政治だが、経済的には中国にも
信頼されている
 
イアンブレマーのインタビューは
世界にとって未来は
今までとは違った未体験ゾーンが続くことを示唆している
地政学的リスクはまだまだ拡大し
しかも自由主義経済は終わり、国家が管理するハイブリッド型に移行していく
その中で世界で唯一の経済戦略を持っているのは中国
それにどうやって日本は対応していくのか・・・
難しい選択が待ち受けている
 
混沌の世界とは私たちにとって
生活の質さえも変化させる
大激動時代の始まりだともいえるのかもしれない