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序奏とアレグロ(モーリス・ラヴェル)

桐原直子さんが企画監修したコンサート
「ラヴェルを巡る音楽』が
1月28日メディキット県民文化センター演劇ホールで開かれた
 
桐原さんは
宮崎クラシック界の代表的なフルート奏者であり
FM宮崎の日曜日の朝のクラシック番組 『音楽の森』で
長年パーソナリティを務められた人
クラシックを大変わかりやすく解説されてきた功績も大きい
現在は劇場の音楽事業アドバイザーとして活躍中である
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モーリス・ラヴェルの曲を聴けば
パステルカラーのパリの風景が浮かび上がる
優しい日差しの中のセーヌ川の流れ、パリの街の営み
オーケストレーションの魔術師と言われる繊細で色彩を感じる音楽
その中に時折感じる孤独と静寂館
 
コンサートの出演者は宮崎県出身でヨーロッパに音楽留学をしていた
ハープの津野田圭さん
フルートの熊谷愛香さん
クラリネットの日高由美子さん
ピアノの松本伸章さん
 
そしてスペシャルゲストには日本で唯一とも言ってよい
常設の弦楽四重奏団  クァルテット・エクセルシオ
 
このグループのラヴェルの弦楽四重奏曲は圧巻だった
繊細な音色と
各個人の音色が複雑に重なる熟成された豊穣の響き
ラヴェルの洗練された色彩感が鮮やかに表現された演奏だった
演奏を聴くだけで
実力の高さは日本のほかのクァルテットの追随を許さないこともよくわかる
 
最後の曲は桐原さんがこの曲を生で演奏することを考えて
コンサートの構想を練ったと言われる
ラヴェルの『序奏とアレグロ』
この曲はフランスのハープ会社が新型ハープの普及のために
ラヴェルに依頼して作ったとされている
桐原さんも大好きな曲で番組でも一年に必ずかけていたという曲だそうだ
 
クァルテット・エクセルシオと3人の県内演奏者がそろい七重奏
ハープが主役の真ん中
津野田圭氏のオレンジと黒の衣装が映える
演奏が始まった
豊かなパリの風景が蘇るようだ
まさしくモネの絵画がぴったりの音楽だ
ハープの音色が複雑かつ精微でエレガント
まさしくハープ協奏曲といってもよい
 
明るく・軽く しかも深みのある豊かなコンサートでした
100年前のパリを彷彿とさせる音楽の玉手箱
企画と曲の解説をされた桐原先生、県内出演者の4名の皆さん
そしてゲストのクァルテット・エクセルシオの皆さま
素敵な時間を有難うございました!