スプツニ子!の瀬戸内プロジェクト
瀬戸内国際芸術祭実行委員会の主催で
2月20日渋谷ヒカリエでスプツニ子!の
アーティストトークイベントが開催された
海の復権を目的として、モダンアートで地域活性をテーマに
開催されてきた瀬戸内国際芸術祭も3回目
2010年に第一回が開催されたが、
7島8会場で93万人動員の大成功をおさめ
参加は18の国と地域から75組のアーティスト・プロジェクトだった
第2回は2013年12等14会場と拡大し107万人を動員した
参加は一挙に拡大し
26の国と地域から200組のアーティスト・プロジェクトとなった
今年の2016年が3回目となる
モダンアートの世界では瀬戸内の名前は世界中に認知され始めている
日本の一つの地域が生み出した芸術祭が
こんなにも短期間で世界で広がっていっていることを嬉しく思う
あるものを生かし、新しい価値を生み出す
アーティストの手によって地元住民と協働して
そこでしか見ることのできない数々の作品が生まれ
地域の資源が生き返ったことへの喜びは
今の日本の地方の活性化への素敵な見本でもある
スプツニ子!はイギリス人の母親と日本人の父親のハーフ
両親はどちらも数学者
ロンドンの大学(数学・工学情報)を卒業
2013年秋にはMTIの助教授に就任
リケイ女子ならではの感性で現代美術家として
映像からプロダクトデザインまで様々な分野で活動している
さて今回のスプツニ子!のプロジェクトとは八百万ラボ
舞台は豊島
そこにはトヨタマヒメの神社があり
海幸彦、山幸彦との神話が伝えられている
そこを舞台に建築と映像で
アートと科学のコラボレーションで新たな神話を作る
映像は豊玉姫と山幸彦の出会いをテーマに
遺伝子操作とフェロモン抽出で赤い糸を作る。
神話と科学とはもっとも対立するものであるが
その2つを融合させて何ができるのか
もちろんスプツニ子!も男性のイケメン学者として登場する。
スプツニ子!のアプローチは
テーマを決めたら
科学的リサーチを徹底して行い
それをオープンにしてネット上で議論を沸騰させ
いろんな人を巻き込んでいく
その上で社会的な提案をする方法だ
成瀬・猪熊事務所と一緒に
古民家を改装して豊島には神社も作ると言う
神話と科学の融合が今から楽しみだ