2017年のNY株式のパフォーマンスは
1月の20000ドル近辺から
2018年1月27日に付けた26466ドルまで
年率30%以上というすごい上昇相場となった
ローレンス・サマーズ ハーバード大教授(元米財務官)は
この相場を称して「シュガーハイ」相場と言っている
子供たちが甘いものを食べすぎて
一種の興奮状態になることだそうだ
さてこの相場の甘いものとは3つあり
- 金融緩和による世界経済の回復
- 株高による資産効果
- ドル安
という甘いものを食べ続けているということだ
しかも12月には減税政策という新たな4つ目の
甘いものが加わった
このことでさらに興奮のシュガーハイ相場はさらに増幅されることになった
これに冷水をかけたのが10年物アメリカ国債の金利上昇である
金利は2017年9月から12月中旬まで2.35%程度と安定していたが
それから一気に2月4日には2.845%まで急騰した。
金利上昇と株価は逆相関
これを嫌気して一気にNY株の急落につながった
2018年FRBは予定通り利上げを実施する計画
予想では年3回 0、75%の利上げとなり
10年物金利はさらに3%を超し金利上昇する可能性が大きい
そうなると株価には当然悪影響となる
「国家は破綻する」の著者 ケネス・ロゴス教授は
金利上昇の悪循環は
- 金利上昇
- 利払い利息の増加
- 過剰債務国の財務悪化
- 金利上昇
何かの拍子に金利が上昇する場合は
それがもしイタリア、日本、新興国の一部の国のように
債務が多い国は多くの問題が発生すると指摘している
アメリカのシュガーハイ相場の最後は
日本にとって対岸の火事どころではなくなる可能性もある。