民主主義の死に方(ステーブン・レビスキー)

トランプが大統領になって2年が経過した

アメリカは2極に分断し

世界の先進国からもアメリカは不安視されている

 

20世紀まで世界のリーダーとして

相互的寛容と自制心をもってアメリカは陰ながら民主主義を支えてきた

民主主義の先頭を走ってきたアメリカに今何が起こっているのだろうか

そのことを具体的に明示している本がある

タイトルは「民主主義の死に方」

著者はハーバード大教授の

ステーブン・レビスキー氏とダニエル・ジブラット氏

2016年アメリカの歴史で初めて

公職に就いた経験がなく

憲法によって保障された権利を明らかに軽視し

はっきりとした独裁主義的傾向のあるトランプが大統領に選ばれた

 

トランプの風貌を見ていると

私はベネゼエラのウゴ・チャベスを連想してしまう

1998年に選挙で勝ったチャベス氏

この時、ある女性有権者は

「ベネゼエラの民主主義はウェルスに感染している。

わたしたちにあたえられた抗生物質は彼だけだった」と語った

2003年明らかな独裁者への一歩を踏み出す

最高裁判所を実質的に支配しメディアも閉鎖された

このように民主主義は死んでいく

ヒトラー、ムッソリーニ、ウゴ・チャベス

この3人は歩いた道は凄く似ていると著者は書いている

 

民主主義を破壊する方法として

1)審判を抱き込む

タテと武器を手に入れる 

(警察、税務署など様々な機関に協力者を起こりこむ)

裁判所を支配する

2)対戦相手を欠場させる

メディアの買収

逮捕、訴訟、罰金

実業家を標的に

文化人への抑圧

3)ルールを変える

選挙区の変更

投票の制限

これらを巧みに使うことにより永続的な優位を保つ

 

トランプはこの1年で上の3つの戦略を全て試みた

対立相手に辛辣なレトリック攻撃をしかけ

メディアをアメリカ人の敵と呼び

裁判官の正当性に疑いの目を向け

連邦政府から大都市への補助金を減らすと脅した

就任から一年のあいだにトランプ大統領は

典型的な独裁者と同じ特徴を示したシナリオ通りに動いた

 

選挙を通じての合法的な独裁化が

世界の中で静かに進んでいる

個人的な心の中の不安はそのようなことから生まれているのかもしれない

世界の政治経済を見つめるには、必読の書であることは間違いない!