金融のリバースイノベーション

リバースイノベーションとは

新興国で生まれた技術革新を先進国に導入して

世界に普及させるという発想だ

スマホで決済全てが完了してしまう金融システムこそが

今の日本の銀行にとって大きな脅威になっている

それが金融におけるリバースイノベーションだ

日本の社会では戦後、

銀行中心の間接金融の仕組みがしっかり組み立てられ

それが日本の高度成長のエンジンとなっていった

銀行は全国に支店網を張り巡らして

国民から預金を吸い上げるというシステムが出来上り

資金供給のほとんどが銀行を中心に行われるという

日本の資本主義の形が出来上がった

それが今現在も続いているのだが

さて一方新興国では従来型の銀行という金融システムが普及していなかったため

その制約をバネに模索を重ね、優れた技術を創造していった

だからスマホの普及で

銀行を必要としない金融サービスが一気に爆発的に広がり

中間金融としての銀行は中抜きされていった

これがリバースイノベーションとして今日本に上陸しつつあるのだ

本人確認、印鑑照合、審査、等々銀行のスピード、体制含め

今のフィンテックの技術、AIの進歩を考えると

銀行自体が中抜きされていく世界が近づいている

アリババグループのアントフィナンシャルのアリペイでは

支払がビッグデータとして情報が蓄積され

AIで消費動向や消費予測まで行うことができる

現在顧客は中国を中心に世界で10億人を超えた

当初アリペイでは銀行との連携を模索したが

なかなかうまくいかなかったため独自路線に切り替えた

信用情報の蓄積や活用にも力を入れ

信用力が高いほど優遇されるという画期的なサービスを

2015年からスタートさせた

基本となるのが310の原則だ

申請に3分、審査に1分、それに関係する人間は0

このシステムで事業は一挙に拡大していった

スマホから決済融資に至るまで

今までは金融機関が取り扱うサービスをも

アリペイは一気に構築したのだ

インドのPaytm

2010年にインドで創業した会社だが

QRコード決済ですでに顧客は3億人を突破

またアリババのアントフィナンシャルやソフトバンクが株主となり

Paytmの事業資金をバックアップした。

日本ではソフトバンクとヤフーが

2018年Paytmの事業モデルを逆導入

PayPayとして日本で事業展開を始めた。

これこそが金融のリバースイノベーションだ

事業を始めて一年足らずで700万人の顧客を突破

早急に1000万を突破させ

その先のサービスを見据えている。

これからは「データを持ったところが勝つ」と断言する孫正義氏

その意味では金融はデータが命でもある

だからこそスマホの金融サービスのビックデータは

様々なビジネスチャンスを創り出していく

決済だけでなく保険、融資、信用スコア、証券銀行などAIとフィンテックを活用し

あらゆる事業領域に広げていくことが可能となる

日本の銀行も手をこまねいてるばかりではない

4月19日日本で最大の三菱UFJは

米アカマイテクノロジーズと2月に共同で開発した超高速ブロックチェーンで

あらゆる電子決済に使用する高速基盤の開発に乗り出すと発表した。

金融の次の時代の覇権を取るのはどこか?

その熾烈な争いと共に

日本では今年10月の消費税増と共にキャッシュレス元年として

金融サービスの大変革はさらに大きくなる

銀行だけではなく異業種からの金融への参入含め

次の時代の日本だけではなく世界の金融覇権をどの企業が制していくのか

今後20年を見据えた猛烈な戦いがすでに始まっている