経済の最近のブログ記事

1月24日アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙に
『日本の輸出時代の終焉』としてセンセーショナルな記事が掲載された
31年ぶりに日本の貿易収支が赤字になると言うものだった
日本が資本の出し手ではなく借り手になる可能性がある
しかも日本の債務比率はギリシャより高いのだと
この記事がきっかけとなり
円はすべての通貨で一挙に円安に振れた
 
2011年は日本にとって災難な年であった
3月の地震、原発事故、夏にはタイの洪水、大災害
日本の様々なサプライヤーからの供給が立たれ
さまざまな製品不足に陥った
しかも予想を上回る円高が拍車をかけたのだ
 
経済が成熟していくとどうしても貿易は赤字になっていく
それは今までの先進国の例を見ても避けられないことである
しかも昨年は特殊要因が重なり続けた
ただ31年ぶりの貿易赤字は日本にとって
大きな転換点であることは確かである
 
さて問題を整理してみよう
貿易赤字と経常赤字とは基本的に違う
国にとって重要なのは経常収支が黒か赤かと言うことだ
経常収支の2本柱は貿易収支と所得収支
貿易収支が赤になったとしても
所得収支が黒でトータルで黒字であれば問題ないと言うことである
しかも日本は世界に251兆円と言う莫大な対外資産を持っている純債権国である
 
将来日本の経常赤字がいつになるかと言う議論も
エコノミストの中ではわかれている
2010年代半ばだと言う人も20年代半ばまでは大丈夫だと言う人もいる
しかし個人的にはあと数年しかもたないように思う
 
ただ現状の欧米は日本どころではない
それほどひどい・・・・・
ユーロ危機は対策が不十分
しかもスピードがなさすぎる
ユーロ圏で唯一の勝ち組のドイツだが
頑固でルールに厳しいドイツを説得するのはとても至難の業だ
時間がかかればかかるほど債務は増大し
2~3か国の国家のデフォルト
ひいてはヨーロッパの大銀行の破たんにつながっていく現実が待っている
そうなるとアメリカも対岸の火事では済まない
今や金融はグローバル
しかもギリシャ国債をヨーロッパの銀行に積極的に勧めたのは
アメリカの金融機関だとも言われている
純債務国のアメリカも大手の銀行の破綻にまでつながる可能性もある
そしてそれが竜巻のように世界恐慌を巻き起こしていく
そんな近未来を考えているのは私だけであろうか?
 
ともあれ日本が今、経済の面からみると
落日の太陽であることは歴然たる事実である
経常赤字の時期が明確になる前には
日本国債は暴落しデフレが一気にインフレになる
その頃の消費税は一体何%になっているのだろうか?
多くの国民が日本の没落とともに生活の苦しさを体感することになるだろう
 
経常黒字の残された時間は短いが
今からの日本を自分なりに捉え
明日からの生活を再度見直すことが必要な時代になってきたのかもしれない
 
 

ブナコ

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青森県が日本一を誇るものは?
と言われて思いつくものは何だろうか・・・・
リンゴ、にんにく、長いも、ゴボウ、イカ
これらも日本一だが
実は森林資源のブナ材も資源量日本一なのだ
ブナは欧米では森の聖母とも呼ばれている
しかしブナは使い道が少なく今までは薪や炭しか用途がなかった
 
この地域資源のブナ材を有効活用した元気な企業がある
青森県弘前市にあるブナコ漆器製造だ
90年代有名百貨店の食器用漆器を中心に製造販売を行っていた
1996年ごろから急激に業績が厳しくなる
百貨店はネット販売、郊外店舗などに顧客を奪われ
主力のデパートの記念品の受注もどんどん減少していった
 
社長の倉田昌直さんは
このままでは未来はない
2001年の頃にはあと3年すれば確実に赤字と言う
切羽詰まった状態になっていた
なかなかいいアイデアが浮かばない
弱気になり弟の前で
『もうだめだ!!』 とつぶやいた
弟は 思いがけない言葉で叱咤激励する
『 兄貴の限界は兄貴の心の中にあるんじゃないか? 』
この言葉にハッとする
自分でいつの間にか心の中に限界を作っていたことに気づいたのだ
 
そして2000年に注文を受けたある照明器具のことを
思い出す
ブナ材を使ったバームクーヘンのような木目が鮮やかで
しかも綺麗な曲線・・・・・
これならやれるかもしれない
と考えた
2002年会社の生き残りをかけた挑戦をはじめる
売り上げの75%を占める食器からの脱却を目標に
新しいインテリア商品の開発を始めたのである
 
ブナ材をわずか1mmという薄さでテープ状にかつらむきのようにカットしていく
そして1㎝のテープ状にしたブナを何層にもぐるぐる巻きにしていく
そこに湯呑茶椀を押し当て滑らかな曲線を創り出していく
硬すぎても緩くてもいけない
巻具合の程よい加減が大事なのだ
職人さんでもこの作業を会得するだけで2年間はかかるのだそうだ
 
しかしこの独自の方法だと木材の無駄が出ない
木を削って作る製法に比べ材料は10分の1で済むそうだ
環境にも優しいエコロジーの工法なのだ
 
これで作った商品は努力も実り
徐々に口コミで広がっていく
2003年にオープンした六本木ヒルズのとらやカフェで照明と食器が採用され
2004~2005年表参道や自由が丘のショップに並ぶようになり
インテリア雑誌でも紹介され 『 ブナコ 』 のブランドは
全国に知られることになる
2006年にはインテリア用の売り上げが食器用を追い越した
そして2008年北海道で行われた洞爺湖サミットでは
各国首脳ご夫妻のお土産としてブナコのトレイが採用されたのである
2011年にはブナコの音響機器 Faggio が発売され
生まれたままの音と優しいデザイン性も話題となっている


津軽弁は最後に『 こ 』をつける
ブナコ
ブナを愛おしく感じる名前だ
地域資源を活用して会社を活性化させ
日本の地方からオンリーワンの独自技術で世界を目指す
その試みこそが、とても自然で豊かな可能性を秘めている
 
 
1973年に設立された
アメリカ・ワシントンDCに本部を持つシンクタンク
ヘリテージ財団が1月13日に
世界各国の経済自由度ランキング2011を発表した
 
へリテージ財団とはスケイフ財団と
アメリカのビールブランドとしても有名なクアーズの
ジョセフ・クアーズの出資により設立
共和党系保守のシンクタンクとして有名で
サプライサイドからの政策提言として
レーガン政権時に打ち出した
レーガノミックス(減税、福祉予算削減、軍の防衛費増強、規制緩和、インフレ政策)
が良く知られ、
シンクタンクの概念を根本から覆したとも言われている
設立からたった40年の短さで
アメリカでもっとも影響力のある財団の一つでもあると言われている
 
ここの経営方針は面白い
ビジネスを重視しながらも家族的な経営で
アメリカには珍しい
終身雇用という従業員への優しさも持ち合わせている組織だ
スター研究員と言うよりもみんなで共同プロジェクトを考えていき
提言していくと言うやり方だ
『アイデア工場の祖』とも呼ばれている
 
さてランキングだが
 
INDEX OF EKONOMIC FREEDOM 2011
 
1、香港              89.7
2、シンガポール         87.2
3、オーストラリア        82.5
4、ニュージーランド       82.3
5、スイス             81.9
6、カナダ                                  80.8
9、アメリカ                                77.8
20、日本                                  72.8
135、中国                                 52.0
 
という順位になっている
ビジネス、貿易、財政、政府支出、通貨、投資、金融、財産権、国の腐敗、労働
の自由度で積算している
 
香港は17年連続で1位
環太平洋の諸国で4位までをすべてカバーしている
このランキングを見てもアジアと環太平洋諸国が
今からの経済を引っ張っていくことが読み取れる
 
シンガポールには続々日本の企業もアジアの営業本部として
拠点を東京から移動しつつある
狭いながらも長期的視野の金融センター、貿易センターとしての
立ち位置を明確化している
外国人には大学卒業の資格がないと
シンガポールには住めない点もシンガポールらしい
 
さて注目は資源国でもある
4位と6位のオーストラリアとカナダだ
この両国は、これからも欧米の世界経済に左右されるとは思うが
安定的な成長が見込まれると思う
 
日本は残念ながら20位と大きく低迷
財政、金融の自由度の弱さが大きいと指摘された
最近、日本人の自信のなさと弱気が特に気になっている

JAPANIZASTION

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昨年は日本化と言う言葉を何回聞いただろうか?
日本化とは経済の長期停滞を表す言葉だが
世界の先進国、特に欧州とアメリカの日本化が進んでいる
 
欧州はギリシャ危機に端を発して
スペイン、イタリアの国債暴落
それによる銀行資産の傷み、自己資本の減少
信用収縮と資産の目減りは銀行の機能不全ではなく
欧州全体の崩壊となっていく
フランスの格付けが下がる時が正念場になる
メルケルとサルコジが毎月会っていても事態は進展していない
まさに会議が躍る状況だ
 
かたやアメリカ
政府債務はどんどん膨らんでいる
個人向けの与信が大きく傷ついており
失業率も高止まりしている
大統領選挙をにらみなかなか政策も進みそうにない
これでユーロ崩壊の危機ともなればQE3に進むしかない
 
欧米共に先進国経済の日本化は2012年が正念場である
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日本化と言う言葉は経済では悪い意味でとらえられるが
私は良い意味の日本化が世界でもっと進むべきだと思っている
 
COOL JAPAN の拡がり
今や日本のコミックは世界的なブームとなっている
村上春樹の小説は欧米のファンのほうが多いくらいであるし
年末話題になったピンクマルティーニ&由紀さおりさんのアルバムもそうだ
米国のジャズチャートでNO1になった日本のアルバムは最初だ
日本特有のわびさびの心なども大きな関心を生んでいる
 
さてそんな中で
日本の食文化も世界遺産にしようと言う動きも起こってきている
鮨の世界的な流行は健康、美味、そして美的センス
等大きな消費の変化の予兆を感じさせる
そして私が期待するのは日本酒だ
どんな温度でも対応できるお酒は日本酒の特徴でもある
ニューヨークやヨーロッパの一部では日本酒が人気になってきているが
近い将来世界でオバマ大統領やメルケル首相などが
日本酒で乾杯する時期が早く来ることを祈念したい
 
そして2012年世界経済の悪い日本化が止まり
良い文化の日本化が世界へどんどん進んでいくことを願いたいものだ!
たかが40名足らずの中小企業が
世界一の製品づくりをめざした
そして発売当初からバックオーダーを抱えて快進撃中だ
現在でも日本国内で10か月待ちの状態が続いている
世界一愛される製品づくりは現実のものとなりつつある
 
会社は愛知ドピー
1936年創業の老舗鋳造メーカーである
船舶や建設資材の下請け会社だ
好景気の時は良いが下請けの仕事は不況になれば
半分ではなくゼロになる
そのためには自社製品を開発しなくてはという漠然としたものはあった
それも世界一の製品を・・・・・
と土方専務は話す
きっかけは友人の結婚式の引き出物だった
ル・クルーゼを貰った専務は最初鍋なんてと思ったいたが
使ってみると料理の美味しさを実感
それからリサーチを開始した
料理がおいしくなるこの鍋も世界一の評価はついていない
ステンレス製のビタクラフトなどの評価のほうが高い
しかし料理の美味しさを実感するのはル・クルーゼのほうだと感じられた
もし鋳物でホーロー鍋を作りさらに無水料理を可能にすれば
世界一の鍋になるのではないかと考えた
兄の土方社長は
工場で鍋を作って売れるのかと考えたが
ビジョンの面白さもあり3年前に開発がスタートさせた
 
次々と押し寄せるハードル
鋳物でカラーホーローの鍋の難しさ
鋳物の変態点は720度
ホーローは800度
そのためホーローをそのまま焼きつけることはできない
大学や研究室に話に行くが難しい、できないとの返事で
結局自分たちでやるしかなかった
この技術を自分たちのものにしたのは一年以上もあとのことだった
さて次のハードルはまだ難問だった
無水料理をやろうとすれば密封性を高めることが必要
鍋の縁を削り磨く手仕事の仕事
まさに日本の職人の魂が込められた作業だ
これも試行錯誤の繰り返し
結果1000分の1ミリという精度の気密性が実現した
しかも直火、IH,ハロゲン可、オーブン可という全方位型の鍋になった
 
すべてに手が届くような細やかな配慮
鍋底はリブ形状
焦げ付かず、対流加熱と遠赤外線効果で内部か熱を伝える事が可能となった
蓋の突起
中の水蒸気循環を良くする効果
取っ手
手がするっと入る丸みを帯びた形
裏返しにしても安定感がある
まさに料理人のツボを押さえた心憎い気配りである
 
さてここからがまた面白い
中小企業だから販促費はほとんどない
プロモーションも知恵と工夫で最小予算で最大効率の事を考えた
2009年11月末
東京で行われたファーマーズマーケットに出店
バーミキュラによる温野菜の試食とカレーの販売を実施
2009年11月3日東京恵比寿
フードコーディネーターを招いてブロガーを対象に料理会を実施した
しかも鍋はプレゼント
これが当たった
ブロガーは自分の料理をネットに公開
実感したバーミキュラの良さはどんどんネットで拡大していった
発売は2010年2月17日だったが発売前から注文が殺到
ピーク時には1年以上のバックオーダーを抱えると言う凄い状態になったのである

私が感動するのは
自分の会社の商品を愛して信じているからこその新製品である
日本の職人魂で全く違う分野で新商品を生み出したこと
40名の会社でも世界1の商品を創り出せること
新商品に対する惜しみない愛情と使い手に対する細やかさ
お金ではなく効率的なプロモーションでヒットは可能だということだ
 
地方の愛知ドピーが成し遂げつつある世界一の鍋の事業は
ただ料理人や主婦を感動させるだけではなく
大きな日本の活性化の模範となっていると確信する
これに続く日本の中小企業がたくさん出てくることを祈念したい
 
 
 
時間軸を1999年に戻してみよう
ギリシャは2004年に控えたアテネオリンピックを是が非でも
成功させなければならなかった
そのためにはユーロ加盟はギリシャとしては至上命題であったはずだ
その時に助け舟を出したのがゴールドマンサックスだった
ギリシャ政府に対して2000年、2001年に
将来の空港税や宝くじ収入を担保にギリシャ政府に対し
数十億ドル(数千億円)の資金を提供した
ゴールドマンサックスは2001年だけで約3億ドル(300億円)の
手数料を手にしたと言われている
 
ただこの金融取引は疑わしいものであった事をニューヨークタイムズ紙は伝えている
ゴールドマンサックスとの金融取引でギリシャに融通された資金はローンではなく
為替取引(クロスカレンシースワップ)として会計上に記録されるようにしたため
財政赤字はGDPの3%にとどめるとの
ユーロ独自の債務ルールに抵触しないように見せかけることにギリシャは成功した
 
ユーロ圏は2000年にギリシャ加盟を承認
2001年にギリシャはユーロを導入した
ギリシャ政府とゴールドマンサックスの思惑が一致
アテネオリンピックは成功し
まさにギリシャとゴールドマンサックスはこの時ウィンウィンの関係であった
 
ユーロ加盟のため国家財政の粉飾をギリシャとゴールドマンサックスが
手を組んで行った疑惑が垣間見える
 
ギリシャは束の間の我世の春を謳歌するのである
しかし春は長く続かない
ギリシャは2009年10月の政権交代によってパパンドレウ政権が誕生する
そしてパンドラの箱が開かれた
2008年数字上はプラス成長を保っていたはずが
政権交代でギリシャ政府の粉飾決算が明らかになった
2008年財政赤字をGDPの7.7%に引き上げ
2009年も12.7%となる見込みを発表
EUおよび金融市場からの信頼が一挙に剥げ落ちたのである
2009年12月
一斉に格付け会社がギリシャの格付けを引き下げ
ギリシャ危機が表面化していき、ユーロ危機に繋がって行ったのだ
 
EU首脳は10月24日10時間とも言われる長い会議でギリシャの救済策を話し合い
ギリシャの50%債務の棒引きの結論を出したEU
パパンドレウ首相はそれに応えられない現実
それほど政権は弱体化しているのだ
 
サルコジ大統領が10月27日
テレビの取材で言ったメッセージが的を得ている
ギリシャのユーロ加盟は間違いだった
間違った統計上の数字をギリシャは使った
本当はギリシャは準備ができていなかったのだと・・・・・
 
このメッセージは今の金融資本主義への強烈な自己反省の弁でもある
国家、証券会社のモラルハザードが生み出した
ギリシャ危機はリーマンショックの構図といわば同じなのである
 
残念ながらギリシャは50%債務削減の政策でも先送りでしかない
時間とともにギリシャ債務はどんどん膨らんできている
これが現実だ
そしてユーロ危機はどんどん大きくなる
できるだけ早くユーロはギリシャを切り離し
国家と金融機関の損失を確定させることからしかユーロ危機は収まって行かない
イタリアまで波及するとユーロ崩壊の現実味が一挙に増す
 
最後に一つ気になる点がある
スーパーマリオと言われるECBのマリオドラギ新総裁は
イタリア銀行出身のイタリア人
1993から1999年イタリアの財務大臣や民営化委員長として
テレコム・イタリアをはじめ総額10兆円の大規模な民営化で
イタリアの財務を立て直したことで
スーパーマリオのニックネームがつく
さらにギリシャが我が世の春を謳歌した時期の2002年~2006年
ゴールドマンサックス欧州部門の責任者でありゴールドマンサックスの副会長
がマリオドラギだったのだ
そのあと2006年からはイタリア銀行総裁となる
 
ユーロ危機のキーワードはギリシャとイタリア
ギリシャ、イタリア、すべての裏表がわかって行動してきた人間
その人がスーパーマリオのECB新総裁なのだ
第一弾はECBの0.25%の利下げから始まった!
先読みすれば
どちらも助けようとインフレ政策を持ち出すのは間違いないと思われる・・・・
紙幣の印刷、国債の買い取りという
ユーロ危機の先延ばしは更なる危機の拡大を生み
最終的にはユーロ崩壊から世界金融の崩壊へとつながる気がしてならないのだが
 
 
 
 
世界はこのままで行くと食料と水が不足する
新興国の多いアジアではこれが顕著になっていく
この事は多くの人の共通認識であろう
 
水ビジネスに関しては日本は独特のシステムだ
一つ一つの技術は世界最先端なのだが
総合管理は行政、そして細部の技術やシステムが民間という
日本独特の形が海外に総合的に水ビジネスを
展開できない弱点として指摘されてきた面があった
 
世界の長期的な水ビジネスの成長を
どうやって日本が獲得し地域の活性化にどうつなげていくかが
大きな問題となっていた
その矢先である
 
2011年3月北九州市水道局は大きな歓声を上げた
国際協力機構を通じて
カンボジアのシェムリアップ市の浄水場の技術支援
基本設計、需要予測、配水管の整備計画などを1400万で受注
国内の自治体としては初の快挙となった
驚いたのは国内の関連企業だ
今までは水道技術の海外支援は原則無償の国際協力だったからだ
 
なぜ北九州市はこのようなことを成し遂げられたのか?
理由は3つの点が大きい
 
①、新日本製鉄などの企業の立地で産業都市として発展する中で
  様々な大気汚染、水質汚濁などの公害に悩まされてきたが
  1960年ごろから官民と市民が一体となって環境再生を果たした
  貴重な経験を持つ
  アジアの新興国にとってはまさによき見本なのだ
 
②、国際的な技術協力
  上下水道分野に12か国延べ126名
  海外からの研修生受け入れ 120か国 2500名の実績
 
③、アジアの実績、カンボジア・プノンペンの実績
  深刻な漏水、水の盗難に悩んでいたプノンペン水道公社に対して
  配管網をブロック分けし管理するシステムを提案
  漏水、盗水率は8%と10年前の72%から劇的に改善した
  カンボジアでは水道管理は北九州とまで言われるようになった
 
北九州市の意欲は昨年から加速度を増してきている
2010年8月北九州市海外水ビジネス推進協議会を設立
発足時は57社だったが2011年5月末には102社に達した
世界の水需要の増大に伴い、民間企業の水の海外ビジネスにかける期待の大きさが現れている
全国で初めて公民が一体となって水事業を推進できる体制を作った
そして2011年4月ウォータープラザ北九州が4月に本格稼働
省エネ型水循環システムのデモプラントなどアジア、中東にとっては
垂涎のシステムでもある
そして北九州市は中国大連・昆明、サウジアラビア、ベトナム・ハイフォン市において
継続して水事業の様々な技術協力を行っていく
 
私は水の総合プロデューサの不在が
日本の水ビジネスの大きな課題だと指摘してきた
水の総合管理機能を持つ地方都市である北九州市が
そんな中、成功事例をもたらした
このことはとてつもなく大きい
 
日本の地方都市が水の総合プロデューサーとして
世界最先端の水ビジネスを総合的に輸出し確固たる地位を獲得する
このことは世界の環境循環社会を目指す中で日本のシンボル的な事業になる
それだけではない
まさしく日本の地域の活性化の大きな事業になることは間違いがない
 
 
 
 
 
 
講義はこんなにも面白いものなんだと認識させたのが
ハーバード大学マイケルサンデル教授の対話型の講義だ
テーマを説明し、現実的かつ時代に合ったタイムリーな質問を投げかけ
いろんな意見を引き出しながら
冷静に判断しながら様々な哲学者の考え方を説明し
次のステップに進んでいく
そのプロセスがとても興味深くスリリングでもある
ドラマチックな構成
そして身近な道徳のジレンマ・・・・・
これが正しいと言わない『考えさせる講義』だ
 
彼は発言する人を次のように選択すると言う
最初からずっと手をあげている人
あるいは質問を言った瞬間にあげる人には指名をしないそうだ
少し考えそして遅れて手を挙げる人
この人の意見こそが講義を構成させ充実させる元になっているのだと言う
 
最高の教育とは自分がいかに考えるかを学ぶこと  (マイケル・サンデル)
 
さて10月12日
韓国のソウルで世界知識フォーラムが開催された
そのなかでマイケルサンデル教授は講演を行ったが
タイトルは
 
 『 正義、金、そして市場 』 ~何が公正な社会か~
 
ここ30年ほどの間、市場主義と功利主義が哲学として
受け入れられてきたが
金融危機を機に市場主義に対する根本的な疑問が大きく
提起されている
 
利益は私有化され損失は共有化された
今回のアメリカのデモは
アメリカの金融界は収益は経営者と従業員がすべて取り
損失が出ると政府が救済すると言う
政府の危機対応方式に多くの庶民が怒りそして挫折したと言うことだ
不平等が深刻になっている危機感を表している
 
世の中にはお金で買えないものもある
今までの市場至上主義はすべてのものにインセンティブと価格換算を
適用するものだ
世の中にはお金で買えない価値があると言うことも認識しなければならないし
お金で買えてもしてはいけないものを議論する必要がある
特に教育、健康、環境、人権
の4つの分野はどんな役割を果たすべきか改めて考えるべきだ
 
混合資本主義の時代に・・・・
資本主義は1つの形ではなく国ごとにアレンジが必要だ
私たちが生活を向上させるために最も良いシステムが何かを
悩まなければならない
新しい資本主義は社会保護を含む混合資本主義にならなけらなならない
 
マイケルサンデル教授の講演は
まさに今の資本主義に対する大きな問題提起だ
 
とても共感が持てるし、その通りだと考える
アメリカの資本主義が複雑な金融商品を開発し
しかもそれがすべての分野にわたって行われてきた
デリバティブ取引が拡大し、その結果がリーマンショックを起こし
各国の経済政策では間に合わず
いよいよ世界金融危機の瀬戸際まで来ているのだ
今こそ我々は再度、公共性、倫理性を考え
未来の世界を見据えて
マネーで犯してはならない領域を明確にしていかなければならないのではないだろうか!
 
 
世界中で若者を中心にデモが多発している。
SNSから始まった〝アラブの春〟は一挙に勢力とパワーを増し
あっという間に政治体制をも変えてしまった。

イギリスでは夏に若者中心に街中でデモが発生、暴動までに発展。
キャメロン首相は夏休みを切り上げ、早々に帰国するなど
歴史的にも大規模なデモとなった。

ユーロ圏でもイタリア、スペイン、フランスなど各地で多発している。
そして10月に入りアメリカでもウォール街のデモを発端として
10月8日には全米900以上の都市へと拡大した。
要求は、職、緊縮財政への不満、富の再分配、等々
世界中の若者の間でこれらがSNSというツールで繋がり一挙に
拡大したのだ。
草の根、情報発信のメディアとしては1番強力なメディアとなったのである

それだけSNSの力は急激に驚異となった。
デモ多発は世界中の国々で行っている経済政策が機能していない
ことを表している。
紙幣印刷だけでは景気はよくならず職にも就けない。
にもかかわらずアメリカ、ユーロ圏は相変わらず先送りの政策ばかりだ。

ユーロ圏だが、実態として、もはやギリシャは既に破綻している。
ギリシャを切り離すか自主離脱しか道はないと個人的には思っている
その次の危機に進まぬためにEU各国、ECBがどう動くかが今問題なのだ。
ドイツ、フランスのCDSが急上昇しているのも気がかりだ
EUの不平等は各国が同じ権利を持つことだ
通常だとGDPの比率などが考えられるのだろうが、今その不平等性も
問われているのだと思う

さて、アメリカはどうだろうか?
国も州も財政の内情は火の車。債務上限法案を可決したところで
焼け石に水。 これも先送りに過ぎないのだ。
アメリカ政府はドルを暴落させ国の借金を合法的に減らしていくという
誘惑に勝てないのではないかという気さえしてしまう。
そんな見方ができるほどアメリカの実態経済は悪い。

世界最大の債権ファンド、ピムコのビル・グロース氏は
冷静な見方をしている。
汚れたシャツの中でも、まだましなカナダ、オーストラリア、メキシコの
シャツを選んだ方が良いと・・・

デリバティブの過剰取引が2007年のサブプライム危機を興し
2008年のリーマンショックを生んだ。

それで終わりではなかった。 ドルの下落が始まり、アメリカ国債の
引き下げ、欧州ではギリシャ危機からユーロ全体の危機となり
イタリア国債も引き下げられデクシアの銀行解体もはじまった。

今週行われるG20は、どういう結論を導き出すのだろう・・・?

世界は、もう恐慌に入ったと肌で感じている。
個人はリスクの最小化に備えるべき時期にきたように思う。

IT王国という国が全世界にあるとしたならば、その国で彼は
大統領をも超越するカリスマ的存在だった。 
そんな唯一無二の存在、ジョブズ氏。 
その大きな星が2011年10月5日ついに消えてしまった。
ジョブズ氏はオレゴン州リード大学に入学するが、家庭の貧しさで
半年で退学。
様々なアルバイト、インド放浪をする。またこの頃、日本の禅にも
大変興味を示していた。

そして1976年20歳で、実家の倉庫で友人達とアップルを創業した。
ジョブズ氏も普通の若者であり、悩み苦しみぬいて創業していった
ことも忘れてはならない。

既成概念をことごとく破るマックの製品づくりがスタート。
世界で初めてマウスで操作するパソコン。
システム自体の斬新さ、知的でクールなデザイン。
時にクリエイター、デザイナーで大評判となり一気にシェアを
伸ばすが、1985年経営陣との対立でアップルを去ることになる。

そして1997年アップルが危機的状況に陥ったとき、
最後の切り札としてジョブズ氏が復帰する。

iチューンの音楽配信サービスで、ポケットに音楽を、という新しい
ライフスタイルを発表し、全世界の支持を得た。
2004年にすい臓がんの手術を受けてからはジョブズ氏の
発明魂が加速していく。

そして『我々は電話を再発明する』として発表したi-phoneは、
今までの携帯キャリアが予想もしなかった独創的なタッチパネル方式で
世界を驚愕させ、消費者に熱狂的な支持が一気に全世界に拡がっていく。
亡くなった翌日、i-phone4sが発表されたが、市場では5では
なかったことにがっかりしたメディアが多かった。

ジョブズ氏は死の直前にパソコンはなくなり、
すべてはスマートフォンの時代になると言っていた。
もう彼の頭には将来のイメージした製品が明確にできあがって
いたはずだ。

次のi-phone5はカリスマジョブズの意志を受け継ぎ、どのような
革新性とサプライズをもたらしてくれるのだろうか?
それはマックユーザーのみならず一般の我々にとっても期待が
大きいだけに楽しみでもあり、不安でもある。

2005年スティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学で
講演した一文がとても印象に残っている。

『死は生の最高の発明だ。
 新しさを作るために、古きよきものは消えるのだ』

感動を夢をありがとう。
安らかにおやすみください・・・。