クロード レヴィ=ストルースと言う人をご存じだろうか?
1955年に文化人類学のバイブルとも言われる悲しき熱帯を発表し
これが世界的なベストセラーになる
構造主義や神話論の3部作も大変有名である
フランスの知の巨人とも言われ
歴代大統領の御意見番として大いなる影響力を持った哲学者だった
2008年10月30日
100歳でお亡くなりになった際には
サルコジ大統領は
あらゆる時代を通じてもっとも偉大な民族学者であり
疲れを知らない人文学者だったと称賛したのである
彼は親日家であり
日本に1977年、1986年のほか数度来日している
そして宮崎や高千穂にも何回か訪れている
天皇家のふるさと日向を行く の中で梅原猛は
クロード レヴィ=ストルースは宮崎を
世界の聖地の中で一番感動したと語ったと書かれている
たぶんひむか神話は本当だろうと・・・・
世界を旅し歩いたフランスの知の巨人の言葉はとてつもなく
重く心に響いてこないだろうか
彼はまたこのようにも言っている
神話には包含する真実がある・・・・・
さて2012年は古事記編纂1300年の年だ
古事記は712年太安万呂(おおのやすまろ)によって献上された
日本最古の歴史書である
3巻にわたってまとめられている
上巻には ~筑紫の日向の橘の阿波岐ヶ原~と言うくだりの文章がある
これは祝詞の冒頭でもおなじみの文言だ
この日本神話のルーツとも言える場所が江田神社と禊の池である
江田神社は男神 イザナキ と 女神 イザナミ を祭っている
朝の冷気が凜として清々しい江田神社
両神は国生みの神で
大八島をはじめ多くの島々を生み日本創造の神様だと書かれている
そのほかにも多くの神様を生んだが
最後の火の神を出産した時に 女神 イザナミ は
全身やけどを負って死んでしまう
男神 イザナキ は妻を忘れられず
黄泉(よみ)の国まで会いに行くが
あまりの醜い死の姿に驚き、夢中で逃げ帰り
死の国の汚れをお祓いされたのが禊の池だと書かれている
男神 イザナキ が禊祓いをしたとき左目を洗うと天照(太陽神)
右目は月読(夜の神様)そして鼻からはスサノオノミコト(海や大地の神様)
が誕生したと書かれている
今日からみやざき観光コンベンション協会では
宮崎県内古事記ゆかりの地を巡るバスツアーを行う
1月~3月の土曜、日曜祭日限定だが
ワンコインの500円で
ホテルー江田神社ー禊の池ー西都原ー青島神社ーホテルと
観光ボランティアが同行して楽しむことができる
とてもリーズナブルでしかも便利で神話が楽しめ勉強にもなる
前日の午後4時までに申し込むことが必要
お問い合わせ
0985-25-4676 みやざき観光コンベンション協会
古事記編纂1300年の年
再度日本に誇れる文化を勉強してみるのも良い機会だと思う