不失花(風姿花伝)

私は不失花(うせざるはな)という言葉が好きだ
この言葉は自分の心の中にいつも持っているキーワードでもある
人生や仕事などすべての道に通じる言葉だと思っている
 
この言葉は風姿花伝書の中にでてくるのだが
風姿花伝書とは室町時代に
日本の能楽を確立したと言われる観阿弥、世阿弥
父である観阿弥の教えを世阿弥が38歳の時(1400年頃)に書き残した
能楽の理論書でもあり聖典でもあるといわれる
 
時分の花
若いときは勢いや若さなどそれだけで花になることもできる
しかしそれは時分の花でしかないと世阿弥は説く
それを勘違いしてはならない
若さや勢いがなくなると花は消えてしまう
つまり一時の花でしかない
 
自分の花(まことの花)
少年の愛らしさが消え、青年の若さが消え
壮年の体力が衰えていく
30台で時分の花は消えていく
何かを失いながら人は人生を歩んでいく
何かを失うことは何か新しいものを作る挑戦でもある
時分の花が亡くなった時から
本当の自分の花(まことの花)を咲かせていく
それが 不失花 だと
 
そしてその実現のためには日々精進して稽古をすることだ
花は心、技は種
芸の奥技を求める心がけそのものが
花を咲かせる種である
と世阿弥は説いている
 
どんな年になっても
老いてもその老木に花が咲く
その道を求め精進した者だけが手に入れられる
内から自然と輝く美しさやオーラ
それが理想の姿であり
まことの花であり不失花だと・・・・・
 
いくつになっても自分の「花」は持っていたいもの
日々精進と努力の大切さ
そして想いと情熱・・・・・・・
おだやかに自分なりの不失花を目指していきたいと思う
 
『 不失花 』は私の心にずーっと刻んでおきたい言葉の一つでもある