創造的破壊のアジア

今から130年前
1883年歴史に名を残すことになる経済学者が
2人生まれた
シュンペーターとケインズである
ケインズは大恐慌とどう立ち向かうか
という短期の政策論を展開したのに比べ
シュンペーターは資本主義のダイナミズムの本質をとらえている
 
そのキーワードは創造的破壊である
それが資本主義の本質であると説いた
世界経済とは創造的破壊を繰り返す仕組みになっていると
 
さて自分の周りの起こっている事でこのことを考えてみよう
例えば電話
固定電話の時代は街頭にも電話ボックスや
タバコ屋さんには公衆電話があった
携帯の時代になると
それらは一挙に消えてなくなり
テレカもいつの間にか消滅した
替りに通信網の整備、携帯の開発に莫大な投資が行われるようになった
スマートフォンの時代になると
アメリカと韓国の2強のメーカーが台頭していき
日本の携帯電話がどんどん消えていく状況になっている
 
つまりイノベーションによる新商品の供給で
消費者の需要が拡大していき
需要–生産–消費の拡大という
経済社会の長期の大転換が起きているのである
 
さて極端な例で戦争を考えてみよう
戦争が始まると社会のインフラがすべて壊される
しかも戦争の兵器や弾薬なども消費される
兵器も弾薬も消費しないと新しいものに変えられない
戦争景気という言葉もこの創造的破壊という一つの言葉で
理解できる
なぜ戦争はなくならないのか?
という疑問にも明快な解答になる
 
生産–市場–組織の新結合によって
生み出される創造的破壊こそが資本主義の本質であるとシュンペーターは説く
 
創造的破壊が一番ダイナミックに進んでいる国はどこだろう
それはアジアだと私は思っている
特に中国とシンガポールだろう
タイやベトナム、インドネシアも凄い熱気だ
それらの国は半年ほどして行ってみると古いインフラを壊し
新しい街づくりや建設がどんどん進んである
これこそが資本主義のダイナミズムである
21世紀はアジアの時代だと実感してしまう
 
さて世界経済の今を見てみよう
中国をはじめ新興国の景気は不透明
紙幣を印刷して金融緩和だけの先進国経済も問題先送り
その影響で巨大な余剰金が世界を駆け巡り
結果NY市場に集まってきている
 
金の暴落、ニューヨーク市場の新高値など
色んなサインを考えると
金融の面でも違った破壊の時期が迫ってきている気がしている 
それは債券、株の一気の暴落か国の債務不履行ということになるのだろうか・・・・