日本の輸出時代の終焉

1月24日アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙に
『日本の輸出時代の終焉』としてセンセーショナルな記事が掲載された
31年ぶりに日本の貿易収支が赤字になると言うものだった
日本が資本の出し手ではなく借り手になる可能性がある
しかも日本の債務比率はギリシャより高いのだと
この記事がきっかけとなり
円はすべての通貨で一挙に円安に振れた
 
2011年は日本にとって災難な年であった
3月の地震、原発事故、夏にはタイの洪水、大災害
日本の様々なサプライヤーからの供給が立たれ
さまざまな製品不足に陥った
しかも予想を上回る円高が拍車をかけたのだ
 
経済が成熟していくとどうしても貿易は赤字になっていく
それは今までの先進国の例を見ても避けられないことである
しかも昨年は特殊要因が重なり続けた
ただ31年ぶりの貿易赤字は日本にとって
大きな転換点であることは確かである
 
さて問題を整理してみよう
貿易赤字と経常赤字とは基本的に違う
国にとって重要なのは経常収支が黒か赤かと言うことだ
経常収支の2本柱は貿易収支と所得収支
貿易収支が赤になったとしても
所得収支が黒でトータルで黒字であれば問題ないと言うことである
しかも日本は世界に251兆円と言う莫大な対外資産を持っている純債権国である
 
将来日本の経常赤字がいつになるかと言う議論も
エコノミストの中ではわかれている
2010年代半ばだと言う人も20年代半ばまでは大丈夫だと言う人もいる
しかし個人的にはあと数年しかもたないように思う
 
ただ現状の欧米は日本どころではない
それほどひどい・・・・・
ユーロ危機は対策が不十分
しかもスピードがなさすぎる
ユーロ圏で唯一の勝ち組のドイツだが
頑固でルールに厳しいドイツを説得するのはとても至難の業だ
時間がかかればかかるほど債務は増大し
2~3か国の国家のデフォルト
ひいてはヨーロッパの大銀行の破たんにつながっていく現実が待っている
そうなるとアメリカも対岸の火事では済まない
今や金融はグローバル
しかもギリシャ国債をヨーロッパの銀行に積極的に勧めたのは
アメリカの金融機関だとも言われている
純債務国のアメリカも大手の銀行の破綻にまでつながる可能性もある
そしてそれが竜巻のように世界恐慌を巻き起こしていく
そんな近未来を考えているのは私だけであろうか?
 
ともあれ日本が今、経済の面からみると
落日の太陽であることは歴然たる事実である
経常赤字の時期が明確になる前には
日本国債は暴落しデフレが一気にインフレになる
その頃の消費税は一体何%になっているのだろうか?
多くの国民が日本の没落とともに生活の苦しさを体感することになるだろう
 
経常黒字の残された時間は短いが
今からの日本を自分なりに捉え
明日からの生活を再度見直すことが必要な時代になってきたのかもしれない