熱狂のマネーダンス!

2月 まさに世界の市場は熱狂だった
マネーが躍り続けた1か月だ
 
ふとマイケル・ムーア監督の
「マネーは踊る」 と言う映画が頭を横切った
2008年リーマン危機を起こした資本主義経済のひずみを
厳しく風刺した映画だ
金融危機で自宅や職を失った人の悲惨な現状と
一方その原因を作った銀行や保険会社は税金で救われている
最後は金を返せとウォール街に突入する
怒りをユーモアに切り替えて
金融資本主義の暴力性を問うた映画だった
 
ギリシャ危機で揺れていたユーロ危機が一旦収まったかのように見える
その大きな要因は
スーパーマリオことECBのマリオ・ドラギ総裁の打った手だ
2011年12月21日
ECBはユーロ圏の500を超す金融機関に
期間3年の資金を49兆4000億円貸し出した
担保はあればよいと言うレベル
金融機関にとってはプレゼントみたいな資金になった
この金額、ユーロ圏のGDP6%の規模で過去最大
スーパーマリオ大盤振る舞いの金融緩和だった
これで銀行間の金融収縮が収まり
じわじわと世界の株式が上がり始めた
 
そして2月14日地味な日銀が意外な発表をした
インフレターゲット1%
そして国債買い入れの基金を10兆円増額すると言うものだった
額は小さいものの
遅ればせながら日米欧 金融緩和の共同歩調だ
これでリスクオンに完全にスイッチが入った
市場は過剰評価し、円安の流れが一挙に鮮明になった
 
2月21日
遅れていたユーロ圏のギリシャの第2次支援がようやく決定した
 
2月24日
ムーディーズの1人が消費税法案が通らないと
日本国債が格下げになる恐れがあると発言しこれが円安に拍車をかけた
ある意味、これは仕掛けの発言の可能性が高い
 
まさに怒涛の円安状態
2月、世界で一番弱かった通貨は円になった
ドルに対しては一挙に5円以上上がり
ユーロに至っては11円以上上がった
マネーダンスは通貨だけではない
世界の投機資金があぶりだされ
世界の株価を押し上げ、金、原油、も上昇
コモディティも急上昇した
 
さて冷静に見てみよう
一体何が変わったのか?
巨額の金融緩和という
先送り策だけで実は何も変わっていないのだ
 
間違いなく近い将来ギリシャはデフォルトする
ECBの打った手はまさに禁じ手
ある意味、麻薬の注射だ
2月29日に再度の注射が行われるだろうが
効果は劇的であるがその副作用も半端ではない
ユーロの流通量の拡大はユーロを減価させながら
世界を超インフレにしていく
 
ドルも同じだ
QE2の2010年11月3日から8か月にわたるドル供給は
60兆円という大きなものだった
その効果は徐々に経済指標にも表れ始めている
アメリカはドルの流通量を増やし
ドルの減価政策で債務を減らす戦略に変わりはない
 
マネーが躍りだした2月
しかしマネーダンスの熱狂はいつまでも続かない
メッキは剥がれ
些細なことがマーケットを暴落に導いていく
そんな時が刻々と迫っているように感じている
2012年版マネーは踊るにならなければいいのだが・・・・・