どんなドラマでもこんな展開は考えられない
そんな感じさえするアジアカップの日本優勝だった。
暗いニュースが続く日本に久しぶりの清涼剤になった
本当に厳しい道のりだった
FIFAランク26位のオーストラリアと29位の日本
しかも体の大きさでも圧倒的に不利
準優勝戦での香川の骨折は日本にとって致命的な感じさえした
そんな予感を吹き飛ばしたかのような大和魂の叫びであった
オーストラリアに中盤どんどん攻め込まれる
決定的なチャンスは何回となくあった
キューウェルにとっては無念の試合だったろう
2度完璧なチャンスを川島のファインセーブに阻まれた
大胆不敵なザッケローニの作戦
後半ザッケローニが動く
ディフェンダーの長友を前に出し、藤本を交代させ、岩政を守備に入れた
岩政の存在でオーストラリアのロングパスが遮断され
長友の動きがあらゆる攻撃を作り出す原動力になってきた
タフな長友がこの試合で走った距離はなんと15.29Km
日本代表の中でも一番だ
延長戦前半ザッケローニは勝負に出る
前田を交代させ李を入れた
李は日本代表では実績はないがJリーグでの活躍は折り紙つき
大舞台では集中力を発揮し大仕事をする
延長戦後半 長友からのパスに李がフリーになる
芸術的な抑え目のボレーキックがゴールに突き刺さった
ザッケローニ監督の選手の能力の分析、性格の見極め
そして選手を信頼した采配が的中した
それに答えた控えスタートの選手の凄さは圧巻でさえある
日本代表の気迫と全員の団結力がたまらなく嬉しい
MVPになった本田は「あまり自分としては活躍していないのでラッキーです」と謙虚な発言
日本代表の軸となり自分を抑えながら
ほかの選手を生かすスケール感が出てきたように思う
準決勝までチームを引っ張った香川、韓国戦で神がかりのセーブを連発した川島、
走りでかき回し攻撃の基点となった長友、
そして 磯貝、伊野波 がとった意外性のある得点
まさに全員でつかんだアジアカップだった
試合終了後、香川のユニフォームと共に勝利を喜び合う姿に
このチームの限りない可能性と未来を感じている
おめでとう! サムライブルージャパン!!
「柔よく豪を制す」 テレビ朝日の星解説委員
の言葉が耳に心地よく響いた
の言葉が耳に心地よく響いた
日本人としての誇りを持ち団結力を持って
優勝の道に挑戦した日本代表の戦いは
まさに今からの日本の進みべき道を示唆しているように思う