米国ーデフォルトの足音ー

世界最大の債券の投資信託会社 PIMCO(ピムコ)
運用資産は110兆円とも言われている
ピムコが一躍有名になったのは
2010年ギリシャ危機の起きる4か月前にギリシャ国債をすべて
売り払っていたことだった
レポートでは炎の輪(RING OF FIRE)として
ギリシャリスクを指摘していた
 
さてそのピムコが3月にメインファンドの一つ
トータルリターンファンドの米国債券保有額を0%にしたことで
世界が驚いた
それだけアメリカの経済が悪化しているのかと・・・・
 
ピムコの創始者 ビルグロース氏のレポートは定評があるが
4月にデフォルトの臭いと題して次のようなレポートを出している
 
アメリカの2011年の予算総額4兆ドルのうち
教育、インフラ、農業、住宅向けの支出は25%の1兆ドルでしかない
予算の真水は1兆ドルということだ
あとは給付金 44% 防衛費 24% 支払利息 7%で 75%である
 
モルガンスタンレーのアナリストでネットの女王と言われる
メアリー・ミーカー氏は「USA・inc」のなかで
財務省と連邦保健福祉省がまとめた給付金負債の正味現在価値を
1 アメリカ連邦政府の負債 9.1兆ドル
2 資金手当てされていない社会保障年金  7.9兆ドル
3 メディケア(高齢者と障害者のための医療年金制度) 22.8兆ドル
4 メディケイド(低所得者の医療年金制度)   35.3兆ドル
 
2~4の66兆ドル近い給付金債務は
将来算出される金額の総額ではなく現在の推定値である
しかもこの金額の伸び率はインフレを上回る数字になる
 
米国を企業にたとえると
メアリー・ミーカー氏が推定する通り
米国の資産価値はおそらく35~40兆ドルの債務超過であると推定される
そしてこの意見はポール・ボルカー氏、マイケル・ブルームバーグ氏も支持している
 
ビル・グロース氏は給付金制度の大きな改革を行わない限り
アメリカがいずれデフォルトすると確信していると言っている
そのデフォルトも一般の人にわかりづらい
インフレや通貨の引き下げ、低金利といった手段の組み合わせによる
貯蓄者の富を奪っていく形で進むデフォルトだと
 
ピムコは3月までにファンドの現金化率を28から31%へアップ
米国債をマイナス3%の徹底的な売り、米国モーゲージ債権はすべて売り払ったという
 
4月19日 S&Pはアメリカ国債を安定的からネガティブに引き下げた
 
炎の輪からデフォルトの臭いと的確に世界経済を
分析しているビル・グロース氏
さてみなさんはこのレポートをどのように判断されるだろうか?