T-ACT団長

宮城県石巻で精力的なボランティア活動を
行った宮崎県のボランティアグループがいる
その名はT-ACT(みやざき・東北応援ボランティア派遣実行委員会)
その団長を務めたのが花堂純次さん(55歳)だ
花堂さんは映画監督が本職なのだが
ざっくばらんな人柄で自然、人間の在り方など自分の信念を持っている
 
私とは2009年の全国大会の開会式イベントがきっかけだった
スポーツイベントの総合演出をお願いし
それからのお付き合いである
さっぱりとした性格ながら
人を見る目は正確に読みあてるし
相手に合わせているようでいつの間にか自分の結論に導いていく
世界を放浪し自分の自然観がある人だけが
持ち得る豊かさ、あるいは凄さなのかもしれない
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その花堂さんが6月中旬から8月末までの2か月半の
長期ボランティア活動からやっと戻ってこられた
宮崎のボランティアチームは2週間ずつ12~13名が滞在し
ボランティア活動を行った
団長だけが2か月半の長期にわたった
総勢60名を超す
しかもすべて民泊だったと言う
 
東北の人たちは我慢強い反面
なかなか心の扉を開いてくれない
ようやく何とかコミュニケーションが繋がりだしたと思えた瞬間は
一か月を過ぎたころからだったと言う
それはあれだけの震災を受けたショックもあるが
ボランティアと名を称して
全国から様々な人間が来て入れ代わり立ち代わり街に入っていく
そしてほとんどが短期だ
しかもボランティアの中にはいろんな人がいたという
なまじボランティア活動をしていてボランティアとはこんなものと錯覚している人
作業だけがボランティアと思ってしまって
地元の人とのコミュニケーションができない人
ボランティアの名をかたり盗みなど悪いことをする人
そんな人たちに
石巻の人々は極度の人間不信に陥っていたのである
 
ボランティアという言葉に自分だけが自己満足
あるいは自画自賛
それが地元の人にとって有難迷惑になっていた事実は
重く受けとめなけらばならないと思う
 
さて宮崎県のボランティアグループはどのようなことをしたのだろう
宮崎県と宮城県は深いつながりを持つ
日南・南郷のカツオ船が日本を上って行き
宮城県石巻が第2の故郷と言うほどにカツオ船は石巻にお世話になっている
7月には激励に河野知事が行かれたほどの場所なのである
 
活動は何をされましたかの質問に花堂団長は
がれきの除去や撤去はもちろんですが
宮崎らしい応援を行いました
宮崎マンゴーの即売会 なんと1個100円
綾町からみやざき名物チキン南蛮 ミニ皿100円 など
なるほど宮崎ならではのうれしいおもてなしをされたようだ
次第に石巻の人たちは心を許すようになる
 
そのころから祭支援の話が多く入ってくるようになる
石巻はみなとまつりが有名だが
震災のためみなとまつりの中止が早々と決まった
なんとか支援ができないかということで
花堂さんと前から深いつながりのなる小樽市に話を持っていく
小樽のキャンドルアートを石巻に持ってこれないかと
快く了解してくれた小樽市のマニュアルをもとに市民参加で
みなとの灯りイベントを市民の手づくりで成功させたのである


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このイベントを成功させたことによって
これを区切りに前に進むんだと言う皆さんの意思が明確になったと
花堂さんは言う
 
大震災がなかったら私と石巻の人たちは
出会う事はなかったと言う花堂さんの言葉に
ずしりとした重みと日本人としての誇りと気概を感じた
お疲れ様でした、そして本当に有難うございました