コメのアジア輸出

今までの日本のコメ対策は
過剰生産の時は減反という名の生産調整をして
コメ価格を維持することだった
結果、海外輸出においては品質よりもコメ価格の高さが
国際競争力をなくしていた
 
しかし時代は変わった
日本は高齢化し人口も減少していく
消費も伸びない
かたや世界では慢性的なコメ不足
特にアジアの新興国の成長は著しい
現在中国の市場で言うと米の価格差は中国産と比較すると約10倍
様々な流通の工夫と中国の物価上昇により
近い将来3倍ぐらいには押えられると関係者は意気込む
 
特にアジアの主要都市では大変な日本食ブームでもある
アジアの富裕層を狙ったコメや農産品輸出は
大きな可能性を持つ
そして日本の農業活性化のカギになる
 
そんな状況の中である企業がコメ輸出に舵を切った
6月6日(日本経済新聞)
農機メーカーのクボタは新潟県産のコメ輸出を秋から行い
香港で販売を開始する
初年度は200トンの販売を見込む
産地や輸出先を拡げていき3年後には日本の総輸出量の
4分の一にあたる500トンの販売を目指す
ユニークなのは地元農家から集荷し香港のクボタ米業の冷蔵倉庫
で玄米のまま保管
受注後に精米出荷する
現地に精米所を持つとこが珍しい
精米所を持つことで品質の鮮度と高さがしっかり保たれる
クボタは農機販売を通じて日本国内の生産者と大きなネットワークがあるのが強みだ
 
さてその動きは宮崎県の企業でも始まっている
日向市の八興商事は宮崎県細島港から東南アジアの定期航路を利用して
宮崎の農林産品の輸出を本格的に稼働させる
現在シンガポールに社員を派遣し現地のマーケティング調査などを行っている
シンガポールには直営で2ドルショップも展開中だ
現状では日本の水が順調に売れているようだ
秋からは本格的に米の輸出にも参入していくようだ
フードアイランドの宮崎から
アジアを目指す壮大な試みに大きな期待をしている
 
さてコメの輸出の数字を見てみよう
米の総輸出量は2007年の940トンから2011年には2129トンと
2.3倍に膨らんできている
香港は2007年の218トンから2011年には779トンと
3.5倍に膨らみ
シンガポールに至っては
2007年の92トンから2011年の779トンと
8.5倍という凄い伸びになっている
(資料、財務省貿易統計)政府による食糧支援は除く
 
この数字を見るだけでも、日本の農業はアジアにおいて
競争力のある強い農業を目指すべきだ
世界の食糧不足とアジアの成長を見据えての農産品の輸出は
間違いなく長期的な大きなトレンドになる
だからこそ、安心、安全と価格と流通対策における
政府や県のサポートは必要条件だ
 
地方からの米の輸出が軌道に乗れば
農家は減反をすることなく、逆に増産も可能となる
そうなると農家の収入が増え、
若い人の農業への就労者が増えていく好循環の流れとなる
それが日本の農業活性化の一番の近道でもある