やねだん

鹿児島県鹿屋市に全国から視察が相次ぐ注目の集落がある
その名を 柳谷 「やねだん」 集落という
約130戸 290人の集落である
20年前は過疎化の止まらぬ集落であった
芋焼酎 やねだん その一升瓶を型どったモニュメントが市道から集落に入る目印だ
 
ここの豊重さんは55歳で自治会長を引き受けた
元気がなくなりつつあるこの集落を何とか変えたいと決心する!
 
3つの決意を立てた
自分のブレーンになってくれる人の力を十分に発揮できるようにする
②地域活動のための自主財源を確保する
③奥さんの理解と協力をもらう
  地域の活動はほとんどがボランティアのため家族の理解が必須
 
そして後一つ
豊重氏は感動というプラスαのキーワードを考えていたのである
地域活動に自主的に参加、継続していくためには地域を愛する心と
人の和や元気をはぐくむような感動が重要なキーワードになる
 
その具体的な感動の仕掛けが有線放送の特別メニューであった
母の日、父の日、敬老の日
ほかの土地で暮らしている子供や孫から両親や祖父母に
感謝の気持ちを手紙で送ってもらい高校生に読んで貰うようにしたのだ
 
5年前の母の日 有留フキは耳を疑った
「フキちゃん! 姉のような、友人のような、時には菩薩さまのような
    本当に偉大な人です あなたは・・・・・」
東京で臨床検査技師をしている娘からの手紙だった
娘は感謝の気持ちをそう表し、フキの苦労を振り返っていた
母の大変な苦労をしっかりと娘は見つめていた
「 強くこぶしを握り締め、その小さな体でじっと耐え、私たちを
              波に飲まれ翻弄されるのを守ってくれました 」
フキはスピーカーから流れ出したふるさとの曲を聴きながら何度も涙をぬぐった
(西日本新聞)
 
この放送がきっかけとなり、より集落ののまとまりと輪が出てきたと豊重氏は言う
 
カライモ生産から焼酎作りによる自主財源確保
 
休耕地を借りての唐芋生産を思いつく
実際のカライモ生産には高校生に収益が出たら
東京ドームにイチローを見に行こうと呼びかけた
結果的には福岡ドームでイチローの試合を見ることになったが
具体的で判りやすい目標が高校生や地域の人々の心を動かした
平成14年度には85万ほどの収益となりこの財源が
集落の行動計画のベースとなっていった
 
平成14年には開発した土着菌(田畑に住んでいる好気性の微生物)をもとに
土着菌センターを建設
土着菌を利用した自然農業にもチャレンジし野菜作りも始める
平成15年5月には土着菌から作ったから芋を地元の焼酎メーカーにお願いし
やねだんの 焼酎ブランドが作られたのだ
ラベルにはその集落の方々の笑顔の写真がありとてもほほえましい
 
率先していも植えに励んだ福ヶ崎氏には
あなたは集落の大切な機関車ですと賛辞を送った
 
地域作りは自分との戦いだと豊重氏
今では集落にUターンする若手が現れ赤ちゃんも生まれた
全国から芸術家が移り住みアトリエとなった
 
地域の時代といわれながら
いつも国の政策を求め頼りがちな今の社会風潮
自分の住む風土を愛し自分たちで頑張れば自分たちの地域をここまで活性化できる
その模範ともなりうるような地域活性化のモデルである
今からのますますの やねだん の発展を期待したい