鍋合戦グランプリ!
今では食の名物イベントとなったとなった地元食材を使った鍋料理を競う
宮崎県の「西都児湯(さいとこゆ)鍋合戦」
6回目を迎えた2013年は11月17日に開かれ、県内外から9チームが参戦した
会場となった高鍋町の県農業科学公園ルピナスパークには約2万1000人が詰めかけた
この鍋合戦は、宮崎の西都児湯だけではなく全国から注目を集めている
スタートは、川南町の団体が名物にしようと鍋料理をつくり始めたところ、
高鍋町から「地名に鍋を冠する高鍋を差し置いて、鍋料理とは」と声が上がり、
“果たし状”を送ったのが始まりというのだから面白い
2008年4月、第1回の合戦が開かれた。
合戦には各町村代表は農業や漁業、商工団体などの有志らでつくるチームが出場
手作りのよろいやかぶとを着けたチームの代表「鍋将軍」が、それぞれの料理をPRしながら、
1杯300円で販売し「西都児湯鍋将軍」の座を争った。
今日は川南町にお邪魔して役場の中村係長、山崎さん川南町観光協会の小嶋局長そして
料理の統括の甲斐さんに鍋合戦優勝チームの秘話を聞きながら
贅沢にも試食までさせていただいた。
今まで2回の優勝経験のある川南町
一昨年は惜しくも優勝できなかった川南町チームはチーム25として各団体2名そして役場3人体制で
全員で25名という鍋合戦チームを発足
反省会を元に昨年9月頃から活動を本格化させた
通浜に住んでいる甲斐さんが小さいころから慣れ親しんでいるけんちん汁をベースにできないかとの提案
けんちん汁とは川南では魚の出汁をベースにした野菜たっぷりの郷土料理
季節ごとにソーダカツオ、鯖、鰹と出汁ののベースが変わる汁料理
通常のけんちん汁は鶏を使うが川南町・通浜では魚がベース
魚をゆでてそれから焼き
これをベースに川南町の野菜をたっぷり入れた鍋だ
それだけではない
昨年の悔しさから単なる鍋料理からインパクトのある逸品料理に昇華しようと工夫した
甲斐さんがここからガンガン活躍する
一つの工夫は餅の入ったきんちゃくだ
鍋の出汁に沁みこませたきんちゃくを別の鍋であたため最後にトッピングする
そして最後の驚きは何と豚の角煮のトッピング
しかもこのトッピングには贅沢にもゲシュマックの味豚の角煮を使用した
まるで鍋のラーメン発想である!これで一挙にインパクトがあり豪華になった
鍋のタイトルも「海と大地の出会い鍋」
雄大でかっこいいネーミングだ
一般審査では新富、高鍋、川南と大接戦だったそうだ
特別審査員の投票で川南の鍋将軍が決定した
味は醤油と砂糖だけで何も加えていないとのこと
鍋を食べると懐かしい田舎の風景が蘇るようだった
お礼に開運の純米酒を皆さんで飲んでくださいとお渡しして川南を後にした
お忙しいとこと川南の皆さん本当に有難うございました