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川瀬巴水✖️スティーブ・ジョブズ

川瀬巴水(はすい)とアップルの創業者スティーブジョブズ氏

が深いつながりがあったことをご存知の方はいるだろうか?

川瀬巴水は昭和の広重とも言われる

近代風景版画の第一人者だ

スティーブジョブズ氏が幼少のころ

友達の家に飾られていたのが川瀬巴水の版画だった

その版画に魅了され、

その後仕事で日本に来た時には川瀬巴水の作品を

25作品も買い集めたのだ

巴水の作品ならではのシンプルさとエレガンスさが

彼の心を掴み、製品化するときの美的センスの源だったのだろう

死ぬ直前まで巴水の作品を部屋に飾っていたのだそうだ

トワイライト、新版画 小林清親から川瀬巴水まで

そんな美術展が三菱美術館一号館で開催されているので訪れた

驚くほど多くのお客様が来られている

深い陰影により江戸の情緒までも捉えている作品の数々は

黄昏時の表情や闇にきらめく光は

色あせることなく私の心に迫ってきた

浮世絵と現代版画の浅い知識しかなかった私であるが

それがようやく一本の線で結ばれたような感覚になった

さてその後は同じ建物の中にあるカフェ1894へ

1894年英国の建築家 ジョサイヤ・コンドル氏が設計し

1968年に解体され、40年の時を経て当時の設計図を基に

2010年春に三菱一号館美術館として生まれ変わった

この場所は銀行業務をしていたとか

高い天井と圧倒的な空間

重厚感のあるインテリア、人気のカフェである理由がわかる

少し待ったがほどなく席に案内され、

カモミールのハーブティを頼む

歴史や先ほど見た版画を反芻しながら

川瀬巴水とスティーブジョブズ氏を想いながら、ゆったりと時が過ぎていく・・・・