ユーロ危機の発火点ともなったギリシャ
経済危機の現状がどのようなものになっているのかと思い
あえてギリシャを訪れることにした
スターアライアンスのトルコ航空でイスタンブール経由アテネ
トルコ航空は初めてのフライトだったが
座席が広く思ったより快適だ
イスタンブールの空港は活気がありラウンジも広くゆったりしている
まさにトルコがBRICsに続く
NEXT11の国だということがこんなことからもよく理解できる
イスタンブールから90分足らずでアテネだ
2004年のオリンピック開催で空港、道路、地下鉄のインフラ整備は整っている
ギリシャの雇用は国民の4分の1が公務員
それが給料3割カット、ボーナス無しにされたのだからストも頻発しているらしい
まずはシンボルのパルテノン神殿
アテネの街はすべて大理石の上に作られているような街だ
紀元前5世紀
ヨーロッパを支配する一大国家がここにあったのだ
壮大な大理石の柱に悠久の時を想う
ここから見渡す景色は絶景、エーゲ海も見渡せる
アテネの街のメイン地区はシンタクマ広場と観光客が多いプラカ地区
思った以上の賑わいと活気だ
ここにいると経済危機が何なのかわからなくなってしまうほどだ
しかし少し街を外れると空き店舗や落書きが目立つ場所も多く
なんとなく不気味な感じもする
エーゲ海のクルーズの出発港がストで別の場所に変更になったが
エーゲ海クルーズの感激は想像以上のものだった
白壁にオレンジの屋根、カラフルなディスプレイ、
そしてジャカランダの花も咲き乱れるまさにリゾートそのものだ
クルージングする船のアトラクションも楽しめる
クルージングで出かける島それぞれの特色もまた面白い
そんな島で小ぶりのイカを揚げたカルマルキアやたこをレモンをぎゅっとかけ
白ワインで楽しむとまさにご機嫌な気分
アテネに来て感じることだが犬が多いことと、動作が人間以上に鈍いことに
驚いてしまった
滞在中もストや自爆テロもあったようだが
ギリシャの風を感じて言える事は、ここにいるとユーロ危機の現実はほとんど見えてこない
しかし財政上の数字から見るとほぼ破綻しつつある国だ
地雷を踏むつもりでやってきたギリシャ
そんな気合いに肩すかしをくらったような気分になった
それほどまでにエーゲ海はあくまで青く、そして空も透き通るような青さ
紀元前から栄えたギリシャ文明にとって
ユーロ危機はその歴史からすると些細なことかもしれないと思えてきた