高倉健遺作~あなたへ~

2014年11月10日高倉健が亡くなった
色んな意味で日本は大きな時代が終わろうとしている
そんな感じを覚える今日この頃だ
背筋の伸びた男
そして寡黙で一徹な生き方
そんな哀愁をおびた男を演じるのは健さんならではだった
男にとっても憧れの存在
それが高倉健だった
 
6年ぶりの映画
降旗監督との20作目の映画であり
2012年8月25日に公開された映画 『あなたへ』 が遺作となった
 
この映画の撮影中、
高倉がいつも持ち歩いていた台本に
一枚の写真を張り付けていた
震災の残骸の中、唇を噛みしめて歩く少年
新聞から切り抜いたという
被災地を想う高倉は
人生は切ない、切ないからこそ、
何かに『うわっ』と感じる瞬間があると話していた
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あなたへは妻の遺骨と共に富山から長崎・平戸までを
一台の車で旅する男の物語
富山刑務所で指導教官を務める倉島英二に
亡くなった妻 洋子から届いた手紙
ふるさとの海に散骨してほしい
 
旅をつづけながらビートたけし扮する杉野に出会う
彼は旅と放浪とどこが違うかわかりますかと倉島に問いかける
旅には目的があれば目的地もある
終われば帰るところもある
自分には帰る場所がない と話す
 
高倉健はビートたけしのことをたった3日間の撮影で
あれだけの存在感を出せる人はいない
と激賞した
 
あと一人印象に残っている俳優は大滝秀治
ふるさとの海に散骨を依頼される平戸の漁師
大滝はこの作品後すぐになくなったが
高倉はセリフでこんなにも変わるものかと感銘を受けたという
この演技で大滝は日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した
 
あなたにはあなたの時間が流れている
だからここでさよならよ
ふるさとまでわざわざ会いに来てくれてありがとう
わたしを探しに来てくれてありがとう
あなたはこれからも自分の人生をどうか生きて・・・・・
 
最後に亡くなった妻 洋子からの深い愛情を感じるのであった
 
高倉健は公開日の翌日8月26日
ロケでお世話になった富山刑務所を訪れ
350名の受刑者を前に
 
自分は日本の俳優の中で一番多く
皆様のようなユニフォームを着た俳優だと思う
『あなたへ』は人を想うことの大切さ、そして思うことは切なさにもつながると思います
一日も早くあなたにとって大切な人のところへ帰ってあげてください
心から祈っています と挨拶
その後あなたへの映画が上映された
 
心からご冥福をお祈りいたします  合掌