稚内
稚内に行きたいと数年間思っていた
いつか北の最果ての地から日本を見てみたいと考えていた
ようやくその稚内に来た
思った以上に寂しい町だ
目立つ施設は新築の稚内駅
そして稚内全日空ホテルとフェリーターミナルぐらい
あとは日本の地方都市と同様
シャッター通りの商店街と寂しい街並みだ
そして高齢者が目立つ人々
国鉄がサハリンと結んでいたフェリーが就航していた
昔からすると隔世の感がある
大変にぎわっていた港町だったそうだ
今では稚内から礼文島と利尻島へのフェリーが毎日出ている程度・・・・・・
町の郊外にでかい自衛隊の基地がある
考えたら,ここは日本にとって北の防衛のための要所
自衛隊にとっても最重要拠点なのだから必然のことだろう
全日空ホテルにチェックインして
街をぶらぶらして
雰囲気の良い居酒屋を探す
炉端 蝦夷の里という店が雰囲気がよさそうだ
扉を開けるともう人がいっぱい
予想以上の人気店のよう
カウンターに座りシシャモやツブ貝を焼いてもらい
日本最北の酒 国稀で一人乾杯
やっとほっかりした
こんな寂しい一人旅も私は好きだ
知らない街で独り自分を見つめ、ふと人生を考える
こんな時間が気分転換になる
さて次は寿司竜という寿司屋で
黒龍を飲みながら寿司をつまむ
鮨は思った以上に普通の味
地元ならではの面白いツマミも今日はなさそうだ
ただ値段は安かった
地元では人気のお店らしい
最後に塩ラーメンで〆
名物がシジミラーメンだそうだが
その気にならないので塩ラーメンの美味しい駅前の店
たからやを紹介してもらう
出汁が良く出ていて少ししょっぱいが美味しい
ご夫婦ともぶっきらぼうだが
ここの塩ラーメンは飽きない味!
日本海の澄んだ海を思わせる味だ
最果ての地で塩ラーメン
忘れられない味になるだろう
次の朝、全日空ホテルから見た朝日がとてもきれいだった
大企業はアベノミクスで株価も上がり円安で企業業績も良くなっている
しかし地方にはその恩恵は回ってこないばかりか
老齢化と商店街のシャッター通りが増えていくばかり
雄大な朝日を見ながら地方の街の行く末がもっと心配になった