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ソロスから見える世界経済

年明け以降、市場が不安定化している
原油価格の低迷、中国をはじめとした世界株式市場の急落、
バルチック海運指数の最安値更新、為替の変動など
世界はより混とんとして来ている
 
そんな中、世界で著名な投資家として知られるジョージソロス氏が
1月7日スリランカのコロンボで行われた経済フォーラムで講演した
 
中国が新たな成長モデルを見つけるのに苦労しており
人民元の切り下げが問題を世界中に飛び火させている
金利の動向は新興国に難題を与えると指摘
現在の状況は2008年に類似している
中国は調整に関して大きな問題に直面している
私に言わせれば危機と呼んでよいものだ
 
中国に関して大変厳しい見方だ
そしてスイスで行われたダボス会議では
1月21日ブルームバーグTVのインタビューに答えて・・・・・
 
2015年の世界株式の急落の主な原因は中国
中国のバブル崩壊は現実に起こったこと
中国のハードランディングは不可避
だが中国はそれを乗り切ることができるだろう
3兆ドルの外貨準備もある
しかし問題なのは中国経済がデフレを輸出すること
世界経済へのデフレの影響が気になる
 
中東情勢、原油価格、商品価格の低迷など
 
デフレは我々が経験したことがないキーワード
最後にデフレを経験したのは1930年代
だから人類はデフレにどう対処してよいのかわからない
 
リーマンショック後の世界経済を支えたのは中国だった
4兆元の財政出動で世界経済の成長の牽引役となった
しかし同時に中国は負債も膨らませた
中国の債務はGDP比で300%という膨大なものに膨れ上がっているようだ
 
しかしソロス氏が警戒するのは
中国が与える世界への影響だ
中国との最大貿易国はEU
新興国だけでなく、EUをはじめ先進国にも大きなデフレを輸出することになる
このことはさらに世界経済の低迷に導くことになる
 
FRB ECB、日銀など
世界の中央銀行は金融緩和というマジックで
資産バブルにして、危機を先延ばしにしてきたが
各国の債務は膨らみ続けている
中国の成長の鈍化と外需から内需への方向転換、
アメリカの利上げで
いよいよ世界のお金の流れが逆流していく
最後の塞となる国債バブルもどこまで続くのか
その終わりの時も近づいているように感じる
 
ソロスの言葉からも覗えるように
時代は世界経済大変動の時を迎えたようだ