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孫正義のARM電撃買収

7月18日
孫さんのビッグニュースが世界を駆け巡った
 
年商 約10億ポンド(1400億円)のイギリスの企業に
ソフトバンクが 240億ポンド(3兆3000億円)
の買収を行うと発表した。
株式はすべて買い取りするという。
買収金額と年商の比較をすると
あきれてしまうほどの過大な買収金額である
 
その会社とはARMホールディングス
イギリスのケンブリッジに本社を置く
1990年創業の半導体知的所有権の会社
LSIの設計開発でライセンス料やロイヤリティをもらうのが
この会社のビジネス
特にスマートフォン向けの半導体チップでは
世界シェア1位の会社でもある
取引先はアップルやサムスン電子、華為技術
など世界の大手企業が採用している
 
売上の55%がロイヤリティ収入、36%がライセンス収入という
マーケットリーダー企業でありしかも無借金
バランスシート上では9、5億ポンドのキャッシュがある
 
英国のハイテク企業の中でも
最も優秀で尊敬される企業だともいわれている
 
最近ソフトバンクはグループ企業の株式を
次々に現金化していたが
用途が何かつかめなかった
 
言えることは今回の買収はスプリントとは次元が違うことだ
スプリントは単なるアメリカの通信会社
今回の買収は世界の設計ソフトのマーケットリーダーを買収することで
通信会社を脱皮し、なおかつ
スマホをはじめ、設計のソフトの領域にリーダーとして
大きくかかわっていける点だ
 
タイミングもベストだ
EUからの英国離脱で不安だった外国資本の投資で英国に恩を売ることができ
ポンド安での投資も追い風になる
 
孫正義社長は
Iotがもたらす重要なチャンスをつかむことになると話した
彼の頭の中には5年後、10年後の未来がどうなかの
確固たるシュミレーションができているように思える
 
具体的にはこの買収は
市場関係者にとっても、消費者にとっても
消化しづらいかもしれないが、
個人的には
孫さんらしい世界戦略のスケール感がある
素晴らしい勝負手だと考えている
財務体質が一時的に脆弱になることはどうしようもないが
将来に向けての大きなビジネスモデルの可能性をより感じさせてくれる
相変わらずハラハラドキドキさせる孫さんには脱帽だ