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平野隆章監督インタビュー(発酵する民)

宮崎キネマ館で上映中(2月11〜24日)

の映画「発酵する民」の平野隆章監督に話を聞いた

 

映画の内容は

鎌倉で原発反対のパレードが起点となって

発酵グループを中心に結成された鎌倉イマジン盆踊り部

歌を作ったり、踊りの振り付けを考えるなど

様々な活動をする中で酵素風呂、味噌作り、パン屋、蔵元など

様々な発酵の民が登場してイベントを創り出していく

出演者がとても楽しそうで生き生きしている様子が印象的だった

是非 発酵の興味のある方はご覧いただくと幸いです

 

何故この映画を撮ろうと考えたのか?

平野監督は原発事故の後

人々の食に対する意識ががらりと変わった

食を大事にすればするほど

発酵というキーワードが心の中で大きくなっていたと言われていた

 

撮影を続けながら

自らの住所を横須賀から鎌倉に変えた

撮影をする中で

発酵することを仕事にしている人は

私たちと時間軸が違うのだということも教えてくれた

それは発酵とは自然が行うものだから

私たちの通常の基準通りのタイムスケジュールと

全く異なる世界があるのだとようやく理解できた

 

フェルメンテーション(発酵)という言葉は

沸騰する、とも言われる

映画の出演する人、人が沸騰していて生き生きとしていた

それは、まさしくそれぞれが発酵していたのだと確信する

 

撮影は7年という長さになった

出演された瀬能笛里子さんは舞台挨拶で

この映画のキーワードは円だといわれていたのが面白かった

人間の縁、盆踊りの円、塩炊き祭りの塩

円と縁が結び合い人と世界が広がっていけば良いと

 

   平野監督 (JR宮崎駅前で)

平野監督は言う

上映会を全国各地で行いながら、

各地の人との出会いや感想を聞くことが

私にとって新たな気づきになるし勉強にもなっている

 

今後の夢はと聞くと

これからは東京など大都市圏が中心となるのではなく

地方発で日本を変えたり

豊かにしたりすることができるのではないかと確信している

そんな人間との出会いから新しい題材も出てくるように思う

 

日本の伝統食は発酵と共にあったと思う

しかも身土不二という考え方が日本人の健康を支えていた

身土不二とは体と土は一体であり

自分の住んでいる土地で採れた旬のものを食べれば健康になるということ

コロナ禍がここまで長期間になる中で

日本人の食に対する考え方が一挙に変わったと実感している

安心安全な地元で採れた食物や発酵食品を食べ

体の免疫力をアップすることが健康の一番の近道だと思う

 

その意味でも、

平野監督には発酵する民、第2章では

是非、全国の地方で頑張っている発酵人に焦点を当てて欲しい

それが日本を豊かにする大きな近道になることは確信できるから