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映画 ドライブマイカー

話題の映画ドライブマイカーを観た

3時間という長さを感じさせないどころか

私にとって心の迷いや悩みをときほぐしてくれる映画だった

なぜか心にしみじみと入っていく映画だった

カンヌ映画祭、ゴールデングローブ賞の受賞は当然だろう

この映画であればアカデミー賞は取れると確信した

原作は村上春樹の「女のいない男たち」の中の短編の

ドライブマイカーなのだが

その他の短編からもエッセンスを織り込んで

素晴らしい脚色に仕上げている

原作を基にここまで見事な村上ワールドを

現わしていることに敬意を表したい

さて内容は

舞台俳優で演出家の家福祐介は

妻の音と一緒に暮らしていたが、

セックスの後に音がシナリオを思いつき、しゃべり

それを家福がリライトするという作業で仕事が進んでいたのだが

秘密を残したまま突然他界してしまう

2年後、喪失感を抱えながら生きていた家福に

広島から演劇祭の演出の話が舞い込み、愛車のサーブで広島に向かう

そこで出会ったドライバーみさきとの中で

様々なことに気づかされていく

メインを広島にしたことも非常に良いし

そこで多国語演劇をするという設定も時代にかなっている

9カ国から選ばれたキャストも多様性を表現している

中でも透明感のある韓国のパクユリムの手話は素晴らしかった

最後は北海道まで車を走らせ日本の長さを世界に認識させた

世界中で国も年齢を超えて読まれている村上春樹

そしてメイン舞台は原発が落ちた広島

キャストが多国籍

ヤツメウナギの話など

色んな出来事の中で

家福と過去を持つドライバーのみさきと徐々に心がつながっていく

人は様々な悩みを持ちながら

平然と生きていく

そんなことを考えながらエンドタイトルを見つめていた

久しぶりに素敵な映画を見た!