,  地域活性

川野幸三(えびのグローバルビレッジ)

宮崎ならではの木を使用して、北欧的なデザインをする

川野幸三氏に注目した時期がある

その川野さんは綾に移り住み、

その後、えびのの小学校の廃校を利用して

創作活動をされているという

事務所でTSUKEMENコンサートのチケットを買いにこられ

偶然、川野さんとお目にかかることがあり

以前から興味があっただけにぜひ会いに行こうと

えびのに向かった

廃校だが中は手入れされており

アトリエとしても十分な広さだ

これが赤たぶのテーブル

今ではほとんど手に入らないそうだ

えびのの杉を使った板、

なんでもどのようにでもディスプレイすることができる

2階でお話を聞かせていただいた

川野さんは東京で就職したのだが、自らの希望で

100日間ほどフィンランドに行った

その時に出会ったのがアルヴァ・アアルト氏の建築だった

アルヴァ・アアルト氏は北欧を代表する建築家の一人で

建築だけでなく照明や椅子などもデザインされている巨匠でもある

川野さんは彼の建築を見て回り、多くの影響を受けた

結婚もフィンランドのアルヴァ・アアルト氏が建てた教会で行ったそうだ

宮崎に帰り、建築で仕事をするようになった

川野さんの家具から北欧的なセンスを感じるのは

そのようなフィンランドの原体験から来ているのだろう

昨年の10月にこれまでの創作活動に対して卓越技能賞を受賞した

ご夫妻の結婚50周年の記念にと

娘さんがフィンランド旅行をプレゼントしてくれて

皆でフィンランドに行った

素敵な話である

川野さんは言う

えびのの木は材質がとても良い

誰にも荒らされていないからだろうと

だからこれから多くの木を見つける可能性もあるのだと

83歳ても目が輝いている

貪欲な創作意欲があることが素晴らしい

アルヴァ・アアルト氏のDNAを受け継ぎ、

これからもえびのならではの木を使用した

独創的なデザインの創作活動を続けられることを期待している