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How Countries Go Broke(レイ・ダリオ)

米国の巨大債務やトランプ関税で

世界貿易は日々激変している

トランプの一言で関税の税率がくるくる変わる現状では

世界の各国は米国自体が信用できなくなっているのではないだろうか?

それを的確に示しているのが各国の動きだ

ドル決済から中国ロシアをはじめとしたBRICSは抜け出す準備をしつつある

世界の各国が持つ米国債は減少に転じており

米国を除く世界の中央銀行は着々と金買いを行なっている

俯瞰するとドルからの資金逃避が世界的に起きつつあるように思える

世界有数の投資家であり、

時代の潮流を読み解く歴史家でもある

レイダリオの最新本

How Countries Go Broke 

国家がいかにして財政的に崩壊していくかというテーマで書かれた本だ

債務のサイクルは繰り返す

金利の上昇、財政赤字の拡大、通貨の下落

これらがトリガーとなり

様々な要素が複雑に絡み合いながら

徐々に覇権国を崩壊に導いていく

米国はかつての覇権国、オランダ、大英帝国と

同じ道を歩んでいる

インフレが進行し、通貨は弱体化し

国家の信用が揺らぐ時、覇権国はその地位を失う

現在の米国がいかに危機的状況にあるのかを冷静に分析している

そしてレイダリオは覇権国の末期において

何を保有すべきか?

中央銀行はどう動くか?を

歴史と理論に基づき答えを提示している

彼の提言では

金や実物資産へのシフト

分散投資の重要性

そして通貨リスクの備えなどが重要だとしている

現在、アメリカの巨大債務は

利払いだけで財税赤字の半分に達している

つまり借金の利払を新たに借金している状況だ

これではもう長く続かない!

現実に安全資産と言われた米国債から徐々に資金が流出を始めている

近い将来、米国債は下がりドルも下落していくことは確信できる

そのための準備を日本でも個人個人が始めていく必要があると考えている