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三遊亭鳳楽(鼠穴)

日本の酒と食の文化を守る会の忘年会が
東京 目黒 雅叙園 鷲ノ間で12月8日開催された
毎年準備に奔走されている村田会長
本当にいつもご苦労様です
 
第一部は三遊亭鳳樂さんの古典落語
師匠は毎年宮崎の大吟醸を楽しむ会の前日に
古典落語の会をシーガイアで開催されており大吟醸を楽しむ会にも
欠かさずお見えになっている
我々が大変お世話になっている方でもある
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今年は大作の鼠穴
 夢とは五臓の疲れから見るものとして江戸時代は言われていたよう
江戸時代の蔵には昔はネズミが沢山いて
たくさん鼠穴をあけられた蔵も多かったとか・・・
さて話の内容は・・・・
 
亡くなった父の残した田畑を2等分した兄弟
兄は金に換え江戸で商売に成功しお店を持つまでになる
弟は遊びでお金を使い果たし江戸の兄を頼って出てくる
 
兄はそんな弟に元手を貸すから商売をはじめろと・・・・
帰り道で包みを開けるとたったの3文
馬鹿にしあがってとカット頭に血が昇ったが
一念発起して身を粉にして働き10年後には蔵を持つまでになった


ある日、店の者に
『鼠穴には気をつけろ』と言い聞かせ、兄に借金を返しに行く

互いの誤解も解け、その晩は兄の家に泊まる
ところが夜中に火事が起き、
蔵の鼠穴から火が入り、弟の店は全焼してしまう

また落ちぶれてしまい、もしもお前の店が火事になったら、
自分が十分に援助すると言っていた兄の店を訪ねると、
兄は非常に冷たく、けんもほろろの対応。
これを見かねた弟の娘は、進んで吉原に身を売る
このお金を持って歩いていると、あっけなくそれをすられてしまう

完全に絶望して首を吊ろうと苦しんだところで目を覚まし
今までの事は、兄の家に泊まった晩の夢だと知ることとなる
兄に夢の話をすると呆れながら、
「夢は土蔵(五臓)の疲れだ」
 
ギリギリまで落ちが読めない
ハラハラドキドキして最後を待つ
鳳樂さんのしゃべりの間と火事の時の大きな声と演技力に圧倒された
師匠の圓生に言われたのだと言う
火事の場面ではあらん限りの声を出せと・・・・
 
この鼠穴は六代目三遊亭圓生が再構成をし
1953年に口演して高い評価を得たものだ
まさに圓生の後を継ぐ
三遊亭鳳楽師匠の名人芸の凄さを改めて感じる
素晴らしい口演だった
 
第二部は全国からの蔵元が登場しての懇親会
ローソンの新浪社長の乾杯で始まり
今年はなでしこジャパンの佐々木監督もお越しになっていたよう
久しぶりに会う蔵元さんとの対話も弾んだ
楽しい懇親会となった

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 世話人の吉田さんと佐々木監督       佐浦社長