経済

世界のクラウドビジネスを制する者は?

コロナ禍で世界の先進国GNPが

2020年度第2四半期(4月〜6月)軒並み二桁のマイナスに沈んでいる

アメリカ -32.9%

ヨーロッパ -12.1%

日本  -26.6% の歴史上最大といっても良い落ち込みである

この中で伸びている分野もある

それがクラウドビジネスだ

 

アメリカIT分析のガードナーによると

クラウド市場が2022年まで

年ごとに約20%の成長の予測が出ている(一ドル107円計算)

2018年  1967億ドル(21兆470億)

2019年  2278億ドル(24兆3700億)

2020年  2664億ドル(28兆5000億)

2021年  3085億ドル(33兆)

2022年  3546億ドル(37兆9400億)

 

現在世界の企業は

クラウドベースのアプリケーションの受け入れを急ぎつつ

デジタル資産の移行を図ろうとしている

しかもコロナ禍は大きな追い風となっている

2022年には企業の最大60%がクラウド管理サービスを利用するようになり

その割合は2018年の倍になると言う

 

2019年度世界のクラウドサービスのシェアを

IDC(米国のIT調査会社)が発表した

第1位 アマゾン(AWS) 45%

第2位 マイクロソフト(Azure)17.9%

第3位 アリババ(Alibaba)9.1%

この3Aで世界市場の7割を占めている

アジア太平洋地区ではアリババは28%と首位となっている

 

2020年5月下旬

クラウドセキュリティ評価では

第1位 マイクロソフト

第2位 アリババ となり

11の項目のセキュリティ評価ではアリババが最高評価を得た

 

この成長するクラウド分野で一気に攻勢をかけているのが

アリババとアルファベットとテンセントだ

アリババは2020年今後3年間で3兆円投資をすると発表した

アルファベットも2019年から5年間で2兆1400億の投資をスタートさせた

テンセントも負けてはいない

2020年から5年間で7兆5000億の投資をすることを発表した

 

2020年第一四半期(1月〜3月)のシェアが発表された

アマゾンAWS 32%

マイクロソフト 18%

グーグル   8%

その後をアリババ、IBM,テンセントが追いかける構図だ

特にグーグル、アリババ、テンセントが市場シェアを大きく伸ばし

収益も前年比45%以上増加させている

 

コロナ禍の世界経済のマイナス成長の中でも

クラウド分野は目を見張る成長率だ

クラウドプラットフォームのシェアを拡大していき、勝利を勝ち取るのはどこか?

リーダーのアマゾンか?

マイクロソフトかグーグルか?

それとも猛追している中国勢か?

成長するクラウドビジネスの勝利をかけて

今後3年間、壮絶な鎬を削る戦いが世界で続いていく。