宮崎市の中心地、橘通り東3丁目に文化マーケットと言うところがある
街のど真ん中にありながら昔は市民の台所として親しまれてきた場所だ
最盛期は30〜40店舗が入り、人気の高い場所でもあった
そのなかにひまわり食堂があり鍋焼きうどんが名物で
近所に勤めるOLたちの憩いの場所でもあった
文化マーケットも今や1店舗が営業するのみの寂しい場所になってしまった
宮崎の商店街の皆さんも何とかしないといけないと言いながら
具体策がなかなか見えてこない
そんな中で何人かの若者が立ち上がり
3回目の文化マーケットアート化計画が行なわれた
私の知り合いのデザイナーも参加したので見に行っていた
久しぶりに見る文化マーケットは予想以上に大きく寂れていた
誰もいない空間や通路を使い色んなアート作品が展示されていた
レベルはともかく、こんな試みにトライしていく若者たちに拍手を送りたい・・・・
このような場所は全国の地方都市だとどこでも見られる
街の真ん中に残っているエアポケットみたいな空間の再利用が
地域活性化の大きな鍵だ
さて全国に目を転じてみよう
青森県八戸市に面白い取り組み事例がある
2002年11月東北新幹線の開通に合わせ
有限会社 北のグルメ都市がみろく横丁を造った
おんで市 14店 やぁんせ市 11店 の25店舗だ
ここのテーマは三つ
㈰ 地域の元気の源となる飲食街
㈪ エコ中心の施設 (バリアフリー、環境対応型資材)
㈫ 地産地消戦略
この試みは大変成功し、地域活性化プロジェクトの成功事例としても良く知られている
2007年で5億6千万の売り上げだ
3年ごとに店舗は見直し
成績のいいお店は屋台を卒業し市内に大きな店舗で独立してほしい
そして新しいトライをする人達がまた入店していく
このシステムもうまく行っているようだ
この成功がきっかけになり
小樽の運河横丁 山形のほっとなる横丁など全国に20以上の屋台村が
成功を収めている
最近は全国屋台村連絡協議会も設立して活性化と情報共有を計っている
全国の地方都市にも中心地の商店街は空き店舗も目立ち空洞化が目立っている
少子高齢化、郊外型などでどんどん街の中心地の魅力が減少している
そんななか、みろく横町のような取り組みを地道にやっていくことが
中心市街地活性化の一番の早道だ
宮崎は安兵衛小路と言う屋台村も消えた
なつかしさや癒しそしてやすらぎ
忘れ去られようとしている文化マーケットをコミュニテイ再生スペースとして
アート、エコ、地産地消を大きな柱に
宮崎の元気の源の場所として考えれば
面白いアイデアがたくさん見えてくる