武士道
武士道は日本の象徴である桜花に勝るとも劣らない、
日本の土壌に固有の華である
それは今なお、私たちの心の中にあって力と美を兼ね備えた
生きた対象である
それは手に触れる姿や形は持たないが、道徳的雰囲気の薫りを放ち
今も私たちをひきつけてやまない存在・・・・・
1899年12月新渡戸稲造が出した武士道の巻頭の言葉である
以来、欧米で大反響を巻き起こしたことでも有名な本で
現在まで着実に部数を増やしている珍しい本でもある
2003年ラストサムライの主役のトムクルーズは
この武士道の本を何回となく繰り返し読んだと言う
ラストサムライの表現した映像は見事に日本の原風景を描いていた
2005年国家の品格を書いた藤原正彦氏は日本にとって大事なのは武士道だと言い
2007年、2009年のWBCではサムライジャパンとして戦ったが、彼らの武士道精神を日本国民は拍手喝采した
そして2010年のワールドカップ
日本代表ーサムライー武士に自分たちを重ねることで一体感を得た
いったい武士道とは何だろう
江口克彦氏は現代の武士道には7つのセイがあるという
①清 清廉潔白
②誠 忠誠心、誠心誠意
③正 正々堂々
④制 自制
⑤静 泰然自若
⑥生 武士道とは死ぬことと見つけたり 山本常朝 (葉隠)
⑦省 自分に常に等身大で顧みる
寺島実朗氏は言う
武士道は功利や利害、打算を超えて筋道を通していかなければならないことを
美学にしている
今、世界の中の日本の存在がうすくなっているのは
心の構えが出来ていないこと
日本人の精神性、見失ってはいけない基軸がゆらいでいると!
今の日本にとって武士道精神とはスポーツの世界だけの憧れの世界になってしまったのだろうか?
幕末に生きた勝海舟、西郷隆盛、坂本龍馬、吉田松陰をはじめとした
武士は、日本の未来だけを考え見識を持って行動していた
まだ日本人の心の中に確固として残っている武士道のDNA
世界のなかで誇りを持って日本人と言えるためには
一人一人が7つのセイを大事にしながら行動することが大事だと感じている