蕎麦や漱石(阿蘇)
阿蘇に知る人ぞ知る噂の蕎麦屋がある
入り口が分かりずらいが
有名な人気の手ずくりパン屋、メルコロの脇の道を入ったところと
言うのが一番わかりやすいと思う
メルコロのパンも手ずくりで大変美味しい
開店前の11時半前に到着
雑木林の中にある普通の一軒家だ
駐車場で少し待っていると真面目そうな
ご主人が暖簾を掛けに出てきた
どうぞと言われ中へ・・・・・
店内も驚くほど木を使ったシンプルなつくり
ここのご主人の宮川博美さんは
1996年東京で開業して福島県に蕎麦作りに通ったほどの
筋金入りのそば職人
お店の称賛の声を得ながら
そばの栽培に情熱をかける阿蘇の生産者と出会い
あっさりお店を阿蘇に2003年11月に移転したという
ある意味、そこまで蕎麦に命を懸ける人だ
朴訥そうな風貌だが芯が一本入っているように見える
今日は玄舞(くろまい)を頼む
粗挽きの皮も混ぜた10割蕎麦
見ただけで
蕎麦の力、自然の力が食べる側に伝わってくるよう
アルデンテのそばをまずは塩で・・・・
塩がそばの香りと蕎麦の甘さを引き立てる
蕎麦が語りかけてくるような感じになる
そして野趣味溢れるこの蕎麦は凛として気品さえ漂う
まさに大地の恵みの力を感じていただきたい蕎麦だ
蕎麦に魅せられ
ご夫婦で移住をし阿蘇で淡々と蕎麦を打ち続ける
ここのご主人はまるで求道僧みたいな方である
阿蘇の大自然から生きる力を貰っていますと
謙虚でありながら大自然に感謝し、寄り添って生きる姿に
私も感動させられた
仕事、家族、お金、などなど俗世で生きている私にとって
漱石のご主人の生き方には何の外連味もない
一体人間の幸せってなんだろうと
問いかけながら大自然の中をドライブした阿蘇路になった
求道度 ★★★★☆
蕎麦や漱石
南阿蘇村河陽3781-1
11:30~16:00(売り切れ終了)
火曜水曜休み