ごはん,酒,  

蕎麦や漱石(阿蘇)

阿蘇に知る人ぞ知る噂の蕎麦屋がある
入り口が分かりずらいが
有名な人気の手ずくりパン屋、メルコロの脇の道を入ったところと
言うのが一番わかりやすいと思う
メルコロのパンも手ずくりで大変美味しい
IMG_4604.JPGIMG_4607.JPG
 
開店前の11時半前に到着
雑木林の中にある普通の一軒家だ
 
駐車場で少し待っていると真面目そうな
ご主人が暖簾を掛けに出てきた
どうぞと言われ中へ・・・・・
店内も驚くほど木を使ったシンプルなつくり
IMG_4619.JPG 
ここのご主人の宮川博美さんは
1996年東京で開業して福島県に蕎麦作りに通ったほどの
筋金入りのそば職人
お店の称賛の声を得ながら
そばの栽培に情熱をかける阿蘇の生産者と出会い
あっさりお店を阿蘇に2003年11月に移転したという
ある意味、そこまで蕎麦に命を懸ける人だ
朴訥そうな風貌だが芯が一本入っているように見える
 
今日は玄舞(くろまい)を頼む
粗挽きの皮も混ぜた10割蕎麦
見ただけで
蕎麦の力、自然の力が食べる側に伝わってくるよう
アルデンテのそばをまずは塩で・・・・
塩がそばの香りと蕎麦の甘さを引き立てる
蕎麦が語りかけてくるような感じになる
そして野趣味溢れるこの蕎麦は凛として気品さえ漂う
まさに大地の恵みの力を感じていただきたい蕎麦だ
IMG_4614.JPG
 
蕎麦に魅せられ
ご夫婦で移住をし阿蘇で淡々と蕎麦を打ち続ける
ここのご主人はまるで求道僧みたいな方である
阿蘇の大自然から生きる力を貰っていますと
謙虚でありながら大自然に感謝し、寄り添って生きる姿に
私も感動させられた
 
仕事、家族、お金、などなど俗世で生きている私にとって
漱石のご主人の生き方には何の外連味もない
一体人間の幸せってなんだろうと
問いかけながら大自然の中をドライブした阿蘇路になった
 
 
求道度  ★★★★☆
 
蕎麦や漱石
 
南阿蘇村河陽3781-1
11:30~16:00(売り切れ終了)
火曜水曜休み