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メイドインジャパン(ドラマ)

NHKの60周年記念ドラマ 
メイドインジャパンが放送された
視聴率は10%を超え外国メディアからも注目をあびた
 
まさに今の日本の白物家電の危機的状況をよく描いている
円高、欧州危機、新興国の厳しい追い上げ
もがき苦しむ家電業界の今を明確にとらえている
 
脚本を書いた井上由美子氏は構想は2年前だと言う
ところが東日本大震災以降
時代はまさに想像を超える速さで日本の製造業を危機に追い込んでいき
タイムリーなドラマとして誕生した
 
高度成長期
日本の製品はアメリカで安物と言われたが
徐々に品質を上げていき、ついには世界一の品質といわれるまでなった
メイドインジャパンは品質の良さでもあり、確かさでもあり、日本人の誇りでもあった
まさに世界の奇跡が日本の製造業だった
 
さてタクミ電機は会社倒産まで3か月と言われ
集まった再建戦略室7人のメンバーの苦悩や苦労
契約を奪われた中国のライバルメーカーへの交渉
その中国メーカーで矢作篤志(唐沢寿明)が見たものはかって盟友だった
迫田貴弘(高橋克実)だった
矢作の提案で迫田は会社から開発を中断させられ
矢作と取っ組み合いのけんかの末に会社を去って行った
 
技術を中国企業で花を咲かせるように見えた迫田だが
タクミの訴訟の記者会見で
生み出した技術は私の子供だと言い放つ
しかも今の技術では完全ではないと・・・・・
これには中国メーカーの社長も怒って席を立っていく
 
別れの挨拶をしに中国に戻った迫田に
中国人の社員たちは冷たい目線
矢作の説得に徐々に中国社員の心が開いていく
迫田に集まってくる中国社員
さあ!仕事だと嬉しそうに言う迫田・・・
 
このドラマをさらに引き立てるのがタクミ電機の社歌『希望』だ
太田裕美の歌が妙に昭和っぽくてドラマととてもなじんでいた
 
新しくなる 喜びがわく
みんなの力で 作りだす
いつまでも いつまでも
心に太陽が
新しくなる 心広くなる
タクミの力で やりだそう
 
笑いたくなる 踊りたくなる
心が一緒に 歩き出す
心に太陽が
新しくなる 心光りだす
みんなの幸せ 作りだす
 
今を見据えた迫真のドラマ
会社倒産の危機から再び夢を語り始めるときの最後のシーンは
日本人はまだ頑張るぞという気になる
私の個人的な意見だが
迫田を主人公にしたドラマだとまだ深みが出たような気がする