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是枝裕和監督カンヌで再び!

是枝裕和
この監督の名前は日本より世界で有名だと思う
それほど国際映画祭では作品の上映の要請と受賞も多い
 
今回は第66回カンヌ国際映画祭で『そして父になる』で審査員賞を受賞した
監督自身のオリジナル脚本で
病院で取り違えて成長した2人の男の子と2つの家族の葛藤を描いている
18日の上映後10分間にもわたるスタンディングオベーションで
監督以下感激したと言う
 
さて是枝監督の足跡を見てみよう
早稲田の文学部在学時代に
活字から映像へ自分の興味が移って行き
自分でシナリオを読んだり映画館に通う毎日が続く
映像のそばで仕事をしたいと思い制作プロダクションのテレビマンユニオンへ入社
入社してADとして働き現実とのギャップに悩むが
テレビドキュメンタリーでギャラクシー賞など数々の賞を受賞する
 
95年には監督として初の映画 『幻の光』を制作
その映像美が話題となる
夫が謎の死を遂げ、赤ちゃんと共に残された妻
再婚するが前夫との想い出、死への疑問、孤独感などが彼女を襲う
江角マキコの演技が新鮮だった
この映画がベネチア国際映画祭 金のオゼッラ賞
バンクーバー、シカゴの映画祭のグランプリを受賞
一躍世界で有名になった
 
98年には 『ワンダフルライフ』
死んだ人間が次々と足を運ぶとこの施設に
天国に行く7日間の間に大切な思い出を一つ選び
職員が映画を制作、再現する
最終日に上映会が行われ死者は旅立つ
この脚本には世界の映画ファンから圧倒的な支持を受け
世界30か国で上映される
この映画はナント3大陸映画祭グランプリ
ブエノスアイレス映画祭グランプリを受賞
 
2004年には『誰も知らない』で
第57回カンヌ国際映画祭で14歳だった柳楽優弥さんが最年少で最優秀男優賞を受賞した
2008年には歩いても歩いてもで
第4回ユーラシア国際映画祭 最優秀監督賞を受賞
2011年には奇跡で
第59回サンセバスチャン国際映画祭最優秀脚本賞
第55回アジア太平洋映画祭 最優秀監督賞と
世界でも文句なしの堂々たる成績
 
自分の身近な話題を深く掘り下げ
自分なりの脚本を組み立て
役者ならではの言葉を大切にする
そのことがまさに臨場感や空気のシズル感を観衆に与えてくれる
 
是枝監督は生活の中から題材を選んでいたので
どんな形で国境を超えられるのか不安でしたが
色んな国の人たちがこの映画に中に自分自身がいたと言う感想を聞かせてくれたと言う
 
是枝監督は今までの映画監督とは全く違う
映画だけではなくテレビ番組、CMやミュージックビデオなど活躍する舞台も多彩
しかも優れた脚本も書ける監督はなかなかいない
まだバリバリの50歳
世界から引っ張りだこの日本映画界を代表する監督の1人でもある
前回の受賞では頭が真っ白になって何も覚えていないと言った監督だが
今回の受賞の言葉はとても良かった
私を生んでくれた両親
そして私を父にしてくれた妻と娘に感謝したい
まさしく受賞の言葉も名脚本家ならではの唸るセリフである